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2006年6月10日
■劇団四季「ライオンキング」で韓国進出
会場はソウル市蚕室のシャロッテ劇場。
同劇場は、キャパ1,227席の韓国初のミュージカル専用劇場で、
韓国・ロッテグループが総額450億ウォン(約54億円)でロッテワールドに隣接して建設中。
9月に完工予定で、四季のライオンキングがこけら落とし公演となる予定です。
キャストには劇団の韓国人俳優を起用し、韓国語で上演。
劇団は、3月に韓国のオーディションを通じて32人を選抜、既に韓国人俳優60人を確保しているそうですが、
さらに現地でオーディションを行う意向も明らかにしています。
演出は金孝経と浅利慶太で、開幕は10/28の予定。
舞台セットは日本で使用したものを運送して使う模様。
上演期間は定まっていませんが、最低1年間のロングランを目指すとのこと。
劇団四季は、1994年に韓国で日本語のミュージカルとして初めて「ジーザス・クライスト・スーパースター」を上演。
2004年には、専用劇場建設を計画し、韓国進出を計画していましたが、
韓国側の文化侵略との反発や、韓国演劇界からの反対で中止になった経緯があります。
近年は、韓国ミュージカル「冬のソナタ」「ジキルとハイド」などが日本に進出しており、
韓国ミュージカル協会も、市場原理に基づき四季の韓国進出に反対はしないとの立場を表明しましたが、
韓国マスコミや同協会を中心に、やはり反発が起こっています。
朝鮮日報・YONHAP NEWS紙などは5/24の段階で、
劇団四季とロッテ・ミュージカル事業推進室の金承煥(キムスンファン)理事が
「ライオンキング」を韓国語で公演することで、4月末に劇団四季と合意していたと報道。
これに伴い同協会は、
「同国初のミュージカル劇場が四季の専用劇場化してしまうことは受け入れ難い」という談話を発表。
「ロッテが日本企業に劇場を委ねようとしている」と強く反発しており、
こけら落としに劇団四季を選定した理由と、「ライオンキング」以降の公演計画について説明がない場合、
ロッテ製品の不買・使用拒否運動も辞さない構えを見せています。
一方、四季の浅利慶太は記者会見でこのように語っていたようです。
「利益が出たら、韓国で俳優養成などに再投資したい。
日本は韓国に長い間、恩恵を受けてきた。
太平洋を渡って日本に先に入ったミュージカル文化を恩返しの一助として
日本が敵ではなく友人であることを知っていただきたい」
(6/7産経新聞)
■ライオンキング
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●劇団四季オフィシャル
●ライオンキング ソウル公演オフィシャル
※2006/10/24追記
劇団四季「ライオンキング」公演詳細が明らかになりました。
■劇団四季の韓国進出 | 演劇ニュース
※2007/10/31追記
韓国で上演されていた劇団四季「ライオンキング」の幕が下りました。
■韓国で「ライオンキング」閉幕 | 演劇ニュース