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2006年1月13日
■プリヴェが阪急HDの筆頭株主に
投資会社プリヴェチューリッヒ企業再生グループが
東宝や宝塚歌劇団などを傘下に持つ、阪急ホールディングスの発行済み株式5.01%を取得
筆頭株主となったことが分かりました。
プリヴェチューリッヒ企業再生グループは、東京証券取引所二部上場の投資会社。
10日に同社が関東財務局に提出した株の大量保有報告書で、
阪急HDの5227万2000株を取得したことが判明。
発行済み株式の5.01%を取得し、
これまで筆頭株主だった日本トラスティ・サービス信託銀行を抜き、
筆頭株主となったことがわかりました。
11日には、プリヴェの松村謙三社長と阪急HDの角和夫社長がはじめて会談。
プリヴェの松村社長は阪急HDに対し、
傘下の宝塚歌劇団や東宝のコンテンツを管理する新会社を設立し、上場させるよう提案。
一方、阪急HDの角社長は
「宝塚を別会社化する気は全くない。上場すれば赤字倒産の危険があり、90年続いた宝塚をそうするわけにはいかない」
というようなことを取材の記者団に語り、上場反対の考えを表明したようです。
企業買収・再編の動きが活発な昨今ですが、ついに舞台の世界にも、という感じですね。
詳しいことはわかりませんが、現時点では5%程度の株取得ですし、株主提案という域を出ないものと思われますが
さらなる敵対的買収に対する備えは大丈夫なのでしょうか。
先日はプロ野球・阪神に対して株式上場の話が出ていましたが、
こういう文化的なものまで投資対象になってしまうのはどうなのでしょうね。
それに、舞台演劇は単独での黒字はほとんど見込めないと思えますし、
その辺りも含め、どうかという気もしてしまいますが。