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2005年11月26日
■歌舞伎が世界無形文化遺産に
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は昨日、
「人類の口承および無形遺産の傑作宣言」のリストを発表し、日本の歌舞伎も登録されました。
無形文化遺産は、
各地に伝わる民俗文化(舞台芸能、民俗舞踊、儀礼、歌唱、舞踊、演劇、祭礼など)から選ばれ、
次世代に伝えていくのが目的で、指定は今回が3回目。
今回は75カ国が推薦した64候補を、世界の文化人類学者や舞台芸術家ら18人で構成される選考委員会が審査。
新たに歌舞伎を含む43件が登録されました。
2001年の第1回では能楽を含む19件、
2003年の第2回では人形浄瑠璃(文楽)を含む28件、
2005年の今回は、歌舞伎を含む43件が登録され、計90の文化が無形遺産に選定されています。
文化庁によると、日本の3件は成立時期などを勘案して順に推薦したそうで、
これで日本の三大伝統芸能はすべて無形文化遺産に登録されたことになります。
UNESCOは2003年に「無形文化遺産の保護に関する条約」を採択。
日本を含む26カ国が批准しており、来春までに発効に必要な30カ国の批准を得ることを目指しています。
予定通り採択されれば、貴重な自然や歴史的建造物などを保護する「世界遺産」に対し、
無形の文化遺産を保護する条約となります。
※2008/11/5追記
トルコで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は、
「歌舞伎」「能楽」「人形浄瑠璃文楽」を含む世界の伝統芸能や民俗儀礼など90件を、
「無形文化遺産」として登録しました。