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2005年10月14日
■デジタルシネマ実験開始
これまでアナログフィルムだった映画をデジタル化して配信する実験が、
東京と大阪の映画館で22日からはじまります。
ハリウッドで製作した800万画素相当の高画質デジタルシネマを、
光ファイバーで日本の映画館に配信する実験が10/22〜開始されます。
これは、米Warner Bros. Entertainment、ワーナー エンターテイメント ジャパン、NTT、NTT西日本、東宝
という5社が共同で来年8月まで、東京と大阪3つの映画館で実施するもの。
アメリカの映画会社7社の間では、既にデジタルシネマの規格統一で合意しており、
この規格に基づいた映画を配信し、上映するのは世界初ということです。
今後、他地域の映画館の参加なども呼びかけるそうで、更なる展開も期待できそうですね。
実験の名称は「4K Pure Cinema」
第1弾は、10/22〜「ティム・バートンのコープスブライド」を
東京・台場のシネマメディアージュ、大阪府高槻市のTOHOシネマズ高槻に配信。
11/26〜は「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を
同館と東京・六本木のヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズに配信する予定。
配信の流れは
ハリウッドで製作した作品を、日米のWarnerが専用回線を通じ、横須賀市のNTT配信センターに伝送。
吹き替えや字幕の挿入をし、大阪のNTT西日本の施設などを通じデータを暗号化した上で、東宝系の映画館に配給。
実験に参加する5社がそれぞれ役割を担ってのものとなるようです。
長年、映画はフィルムを上映してきたわけですが、
デジタル化されることでのメリットはたくさん思いつきますね。
まず、映画館の数だけフィルムを作らず・運ばずにすむので時間も経費も削減できるはずで
完成から公開までの期間が短くなるのが予想されますよね。
また当然画質や音が良くなるでしょうし、
長期間公開されていてもアナログと違い劣化も避けられます。
そう考えてみると、軌道に乗って実現されれば、良いことずくめのような気がします。
さらに進歩すれば、近い将来、家庭で封切り映画が観られるようになるかもしれませんね。