広告
2005年9月 1日
■第62回ベネチア映画祭開幕
1932年に始まり、ベルリン・カンヌと共に世界三大映画祭の一つに数えられる
ヴェネチア映画祭がイタリア・ベネチアのリド島で8/31(日本時間の今日)開幕しました。
今年は、グランプリに該当する金獅子賞を競うコンペティション部門に日本映画の出品はありませんが、
昨年の同映画祭でオゼッラ賞に輝いた「ハウルの動く城」宮崎駿監督に対して
栄誉金獅子賞が贈られることが決まっており、
これを記念して「風の谷のナウシカ」「紅の豚」などが上映されるそうです。
宮崎監督の授賞式は9/9、コンペの審査結果は最終日の9/10に発表。
審査委員長は「アビエイター」で今年のアカデミー賞を受賞したイタリアの美術監督ダンテ・フェレッティ。
また回顧特集「アジア映画秘史」として1926〜1978年の日本映画37本が上映されます。
●伊藤大輔
「長恨」「忠治旅日記」「御誂次郎吉格子」
●山中貞雄
「丹下左膳余話・百万両の壷」「河内山宗俊」「人情紙風船」
●中川信夫
「エノケンの頑張り戦術」「毒婦高橋お伝」「東海道四谷怪談」
●溝口健二
「元禄忠臣蔵」「名刀美女丸」「楊貴妃」
●成瀬巳喜男
「三十三間堂止通し矢物語」
●田中徳三
「悪名」
●鈴木清順
「くたばれ愚連隊」「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」「花と怒濤」「俺たちの血が許さない」
●深作欣二
「白昼の無頼漢」「狼と豚と人間」「日本暴力団 組長」「博徒外人部隊」「現代やくざ 人斬り与太」
「仁義なき戦い」「仁義の墓場」「県警対組織暴力」「やくざの墓場・くりなしの花」「柳生一族の陰謀」
●マキノ雅弘
「日本侠客伝」
●工藤栄一
「大殺陣」
●三隅研次
「座頭市物語」「無宿者」「座頭市血笑旅」
●加藤泰
「明治侠客伝・三代目襲名」「沓掛時次郎・遊侠一匹」「緋牡丹博徒 花札勝負」「緋牡丹博徒 お竜参上」
他に日本からは、特別招待作品として2作が上映されます。
三池崇史監督「妖怪大戦争」、野村哲也監督「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」。
ちなみに、過去ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞した日本映画は3作。
1951年、黒澤明監督の「羅生門 」
1958年、稲垣浩監督の「無法松の一生 」
1997年、北野武監督の「HANA-BI 」
※9/2追記
北野武監督の新作「TAKESHIS'」がコンペティション部門に追加出品されました。
映画祭は直前まで同作品の出品を発表せず、
「サプライズ作品」として同日プレス向け試写で上映し明らかにしたそうです。
北野監督は、上記のように1997年に金獅子賞を受賞した以外にも、
2003年には「座頭市」で監督賞を受賞しています。
※追記
映画祭の各賞が発表されました。
■第62回ベネチア国際映画祭結果 | 演劇ニュース