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2005年7月31日
■劇団四季がキャストの公表方法変更
劇団四季は8/1より、各公演出演者の事前発表を中止し、
キャストは開演1時間前に公表する方法に変更されました。
これまで劇団四季では、四季のオフィシャルサイトなどで
毎週、キャストを各回毎に発表していましたが、
今後は「今週はこの俳優が出演予定です」という形式の発表にとどめ、
各公演毎のキャストは、上演開始1時間前に発表することになるそうです。
四季に拠ると、様々な事情でキャスト変更を余儀なくされるケースがあるため、
未確定の情報は事前に公表すべきではないという判断の元、このような方法になったようです。
劇団四季は「俳優より作品」という考え方が強いようで、
昔は事前にキャストの公表を行っておらず、今回の措置は昔に戻った感が強いですね。
さて、この改革。
ファンの方のblogなどを拝見していると、改悪と捉えている方が多いように見受けられました。
特に特定の俳優ファンの方にとっては、いつ出演するのかわからないというのは大変な問題ですよね。
しかし、もし作品のファンであっても、リピーターとして観劇するのであれば
前回とは違うキャストで見たいとか、この役を違う人が演じたらどうなるんだろう?など
やはりキャストの占める割合は大きいですよね。
そういう意味では、ちょっと観客の方を向いていない改革だと言わざるを得ないかもしれません。
四季では日常茶飯事のように行われる急なキャスト変更。
事前の出演予定者が急遽変更された際、お客様からお叱りを頂戴する
という旨のことを、四季は今回の措置の一因に挙げていますが、
もし怪我や病気での急なキャスト変更であれば、そうそう不満の声はあがらないような気がします。
そうではない理由で変更があると観客が感じるからこそ、叱責の声も出てくるのではないでしょうか。
もちろん、勝手な理由で怒る人もいるでしょうし、
出待ち・入り待ちなどマナー違反の問題などもあるのだと思います。
しかしいかなる原因があるにしろ、集客して興行していく事業である限り、
観客の要望に応えて行かねば、衰退していってしまうものではないでしょうか。
また、所属する俳優の方の心情を考えてみても、少々疑問が残るような気がします。
作品に付くファンよりも俳優に付くファンの方が圧倒的に数は多いでしょうし、
四季など数少ない大団体でしか、このような方法で公演を打つことはできないと思います。
この方法で集客数を増やすことができたのならば、四季株式会社としては成功だと言えるのでしょうね。