広告
2005年6月 2日
■劇団民芸「山猫理髪店」
リアリズムを追求した演技で定評のある劇団民芸の大滝秀治が
不条理劇の代表的作家である別役実の作品に初めて挑みます。
上演作は「山猫理髪店」
1998/9に、木山事務所プロデュースで俳優座劇場にて上演された作品。
この時の主演は三木のり平で、三木にとって最後の舞台となった作品です。
同作の童話が1979年に三一書房から発売されていますが、
amazonや紀伊國屋を見ても在庫はないようです。
別役実は、不条理喜劇の代表的な作家で
具体的な説明はなく、時空などを二重構造で表現しつつ、状況を浮かび上がらせる手法が有名です。
一方劇団民芸は、リアリズムを基調とした近代演劇の功労者・宇野重吉が創設した劇団で、
大滝秀治もリアリズムを追求した演技に定評があるだけに、
この対極的な両者、別役劇の民芸上演は興味深いところです。
昨年、読売演劇大賞では最優秀男優賞を受賞した大滝秀治は
1925/6/6生まれですから、あと数日で80歳。
この年齢にして、新たな劇への挑戦。頭が下がる思いですよね。
劇団民芸「山猫理髪店」
原作:別役実
演出:山下悟
出演:大滝秀治/千葉茂則/高橋征郎/内藤安彦/山本哲也/高野大/塩屋洋子/桜井明美/久保まづるか/上條和佳奈/角谷栄次/三谷昇(演劇集団円)
6/16〜30 紀伊國屋サザンシアター(東京)
7/01 亀戸文化センターカメリアホール(東京)
7/04 福井市文化会館(福井)
7/05 京都府立文化芸術会館(京都)
7/07 森ノ宮ピロティホール(大阪)
7/08 大垣市文化会館(岐阜)
7/09 美濃加茂市文化会館(岐阜)
7/10 春日井市民会館(愛知)
●劇団民芸作品詳細
●紀伊國屋書店