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2005年5月13日
■本田美奈子.臍帯血移植手術成功
急性骨髄性白血病治療のため入院中の本田美奈子.
12日に「臍帯血移植手術」を受け、無事成功したようです。
1/12に風邪の症状を訴え病院に行き白血病が発覚し、翌13日に緊急入院。
当初無菌室治療を受けていましたが、
4/18には一般病棟へ移るまで回復し、
4/22〜23には2日間自宅へ戻ることもできたそうです。
そして5/12の午後、臍帯血移植手術を受け無事成功。
今後3週間ほど無菌室で様子を見て
順調なら9月頃退院ができるのでは、ということです。
所属事務所によると、これまでに3度の抗がん剤治療を行ったそうです。
当初は抗がん剤を投与しても50%の血液中白血病細胞が残っていましたが、
3回目の投与後、同細胞が5%以下に落ちる「寛解」を迎え、
一時的に無菌室を出て帰宅も可能になったようです。
また移植を前に、病床で書き綴った
「応援して下さっている皆様へ」と題するA4用紙3枚に渡るメッセージが
所属レコード会社からFAXを通じてマスコミに送信。
各マスコミでも報道されていますね。
今回行われたのは「臍帯血移植手術」
白血病というと、骨髄移植が有名ですが
臍帯血移植手術は、骨髄ではなく臍帯血へ移植する同様の手術。
「臍帯」というのは「へその緒」のことで、
出産後切断したへその緒から採った血液が臍帯血。
つまりへその緒と胎盤の中に貯まっていた血液で、100%赤ちゃんの血液ということです。
ですから血液の量は少ないのですが、
赤血球や白血球などを作る造血幹細胞が豊富に含まれており、移植には適した血液と言われています。
そして、普通へその緒を切断した後捨ててしまうこの血液を利用するのが臍帯血移植。
ドナー側の負担がほとんどなく素晴らしい移植方法なのですが、
前述のように血液の量が少なく、平均で70〜80mlしか採取できないため、
せいぜい体重40kg以下の患者(通常子供のみ)が移植の対象になっています。
体重が38kg程度しかない本田美奈子.は、早い段階から医者に臍帯血移植を勧められていたようで
この点では体重が軽いことが幸いした感じですね。
臍帯血での移植はドナー側の負担もほとんどない上、
提供を受ける際も、準備期間(ドナーの検査や意思確認など)がほとんど必要なく
タイプが合致すればすぐに手術ができるという大きなメリットがあります。
移植後、血小板の回復が遅い等のデメリットもあるようですが、
血液量を増やす等の技術が進んでいけば、多くの同様の患者さんにも使えるようになるかもしれませんね。
本田美奈子.は今年でデビュー20周年。
5/21には、病床で自ら選曲したベストアルバム
「LIFE〜本田美奈子プレミアムベスト〜」が発売されます。
担当医は9月退院と言っていますが、
本人は7/31、自らの誕生日退院を目指すと励んでいるようです。
その意気込みは本田美奈子.らしい気がしますけれど、
あまり焦らず、完全に体を治して
また素晴らしい歌を聴かせてほしいと願っています。
■本田美奈子.作品一覧