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2005年1月20日
■オペラ「ルル」上演短縮
新国立劇場で2/8〜上演予定のオペラ「ルル」
高い水準を維持した公演を維持するため、予定していた3幕を2幕に、キャストも一部変更されました。
演劇やミュージカルで考えても、
開演まで3週間を切っての上演&キャスト変更というのは珍しいですね。
しかも、病気などの理由ではなく、高い芸術水準を維持するため、という発表ですから、なお驚きです。
変更は、3幕が予定されていた舞台が2幕に、上演時間も90分ほど短くなるそうです。
キャストはアルヴァ役永田峰雄が降板し、代役に高橋淳。
その他、6名ほど出演予定者の出演がなくなるようです。
劇場やスポンサーなど、大変なことも多々あったと想像される中、かなりの英断ですね。
新国立でのオペラと言うと、一昨年頃、芸術監督にトーマス・ノボラツスキー就任に際し、
キャストの日本人と外国人を同一基準で選考する方針を打ち出し、
日本の歌手やオペラ団体が反対を表明して問題化したのを思い出します。
今回も、芸術監督である同氏の意向なのでしょうか?
詳しいことはわかりませんし、楽しみにしていた方には残念なニュースだと思いますが、
安易な興行を行わず、芸術性を維持するための処置ということで、
評価すべき点も多いような気がします。(あくまで発表を鵜呑みにすればですが・・・)
なお今回の処置により、同公演はチケットの払い戻しも受け付けるそうです。
●ベルク : 歌劇《ルル》全曲 |
●ベルク : 歌劇 <ルル> 全3幕完成版 |