vol.405 | 観る作品の選び方
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Vol.405 http://www.moon-light.ne.jp/
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1918年の今日は、宝塚少女歌劇初の東京公演が帝国劇場で上演された日です。
現在、日本を代表する劇団として人気を誇る宝塚歌劇団。
誕生したのは1913年で、当時は「宝塚少女歌劇」という名称でした。
元々歌劇団は、現在の阪急宝塚線への乗客誘致のため、
宝塚新温泉のステージ・ショーとして発足。1914年に初公演を行いましたが、
わずか4年後には東京にも進出を果たしたことになります。
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演劇ニュース
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■ドラマ24「モテキ」
森山未來主演ドラマ・7月16日からテレビ東京で放送
■第55回ドラマ・デスク・アワード
ニューヨークの演劇賞
■第63回カンヌ国際映画祭
北野武監督「アウトレイジ」は受賞逃す
■井上芳雄10周年コンサート
出演舞台情報も
■「ワン・ハッチ」キャンペーン
松竹映画「みつばちハッチ」「きな子」が大幅割引
■チケットぴあ、セブン-イレブンで発券開始
5/31でファミリーマート発券は終了・6/1よりセブン-イレブンで開始
■ファウストの悲劇
野村萬斎主演・蜷川幸雄演出
■脚本の公募「MONO-KAKI大賞」設立
シナリオとストーリーの公募賞
■ドラマ「鬼龍院花子の生涯」
観月ありさ主演ドラマ化・6月6日放送
■映画館でクラシックコンサート「シネ響」
クラシック・コンサートを映画館で上映
■第13回演劇人祭
日本演劇協会創立60周年記念・7月28日開催
■ドラマ「うぬぼれ刑事」
宮藤官九郎脚本・長瀬智也主演のドラマ・7月よりTBSで放送
■日中コラボレート京劇「孫悟空vs孫悟空」
中川晃教・ジェームス小野田が中国伝統芸能「京劇」に挑戦
■舞台「NECK」を映画館で上映
2月に上演された舞台を東京・大阪の映画館で上映
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今週の舞台・演劇用語 宝塚歌劇団編
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「持ち道具」&「シャンシャン」
「持ち道具」とは、役者が演じるときに持つ小道具のことです。
場合によっては、担当するスタッフのことを指すこともあります。
宝塚歌劇団における持ち道具には、
主にシャンシャン・ステッキ・剣や刀・扇子・カバンなどがあります。
「シャンシャン」とは、パレードで大階段を降りてくる時に
出演者全員が手に持っている持ち道具のことで、
初期の頃には振るとシャンシャンと音がしたことから、そう呼ばれています。
演目によって形が変わりますが、基本的にはリボンやライトがついていて、
大階段を降りるときに、片手にシャンシャンを持ち、
もう片方には、ついているリボンを持ちながら降りてきます。
トップスターが大階段に登場するときには
一度暗転してスポットライトになりますので、
その時にシャンシャンのライトがつき、
トップスターを引き立てる役割も担っています。
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■取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!
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あとがき
演劇や映画でどの作品を観るか、皆さんはどうやって決めているでしょうか?
最近の私は「監督や演出家」:「原作や脚本家や作品」:「出演者」
という3つが、ほとんど同じくらいの比率になっているのですが、
昔から振り返ってみると、10代の頃はほとんど俳優で観る作品を選んで
いたのが、年を重ねるにつれて作品や監督で選ぶ割合が増えた気がします。
理由を考えてみると、格好いいと思っていた俳優の演技力がないことに
気がついてしまったとか、そもそも好きだった俳優の出演作を
見かけなくなってしまったとか、俳優に原因を求められる部分もありますが、
最大の要因は、俳優で作品を選ぶとつまらない作品に当たる確率が高いから、
ということのような感じがします。
例えば、好きな俳優が出てるから、という理由だけで観る作品の場合、
最近は「作品自体はつまらないだろう」と、まず覚悟した上で見始めます。
そして本当にアクビが耐えられないような作品であっても、
俳優の芝居だけで魅せられるものなら「次も観よう」と思うのですが、
残念ながらそこまででもなかった場合、
「それよりあのおもしろかった作品の監督作、脚本作を観よう」となっていき、
次第に俳優基準で観る作品が減っていっている感じです。
見方を変えると、数多くいろいろな作品を観ていくにしたがって、
若い頃には気がつかなかったアラに気がつくようになり、
素直に感動したりできなくなったということなのかもしれません。
これを、年を取って感受性が衰えた、とは捉えたくはないところなのですが、
もしかするとそういうことなのでしょうか。
若い頃に観て感銘を受けた映画などを最近になって見直すと、
演出はグダグダだし、脚本はペラペラだし、俳優はダイコンだし、
なんて酷い作品なんだ!と思い、昔の自分が傷ついた気分さえ味わったり。
そう考えると若い頃、特に10代の頃に良い作品を観ておくのは重要なんだな、
と思い、これを読んでくださっている若い方には、
マスコミで話題の娯楽作や好きな俳優の作品ばかりでなく、
若いうちに良い作品も観ておいてください、と訴えかけたいと思います。
なんだか本当に爺むさい感じですが・・・
kantaro
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