2010年4月14日

vol.399 | 戯曲賞受賞式をネットで見ました


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

         お芝居めるまが「シアターリーグ」 

Vol.399                 http://www.moon-light.ne.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

1865年の今日は、アメリカ大統領リンカーン暗殺事件が起こった日です。

ワシントンにあるフォード劇場で、舞台「Our American Cousin」を観劇中、
俳優ジョン・ブースに背後から狙撃されてしまったリンカーンは、
しばらくの昏睡の後、翌15日の朝に死亡が確認されました。

一方、暗殺者となったジョン・ブースも、25日に騎兵隊によって包囲され、
狙撃された傷が原因で26日に死亡しています。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
              演劇ニュース
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

Livespire「ANJIN イングリッシュサムライ」
市村正親・藤原竜也共演の舞台を映画館で上映

映画「半分の月がのぼる空」
池松壮亮・忽那汐里・大泉洋

USJが6月から値上げ
年間スタジオ・パスは6月20日まで割引販売

芸劇eyes2010
東京芸術劇場が若き才能を紹介

井上ひさしが他界
謹んでご冥福をお祈り致します

ワーナー・マイカルが全60劇場で3D対応
5月1日までに全ての劇場がデジタル3-Dシネマに対応

小林一三記念館がオープン
旧邸宅「雅俗山荘」が記念館として4月22日にオープン

テレシネマ7
日韓共同ドラマプロジェクト

第18回橋田賞
TBSドラマ「JIN -仁-」などが受賞

第1回岩谷時子賞
安蘭けい・別所哲也などが受賞

宝塚歌劇がミュージカル「ロミオとジュリエット」を初演
フランスのミュージカルを宝塚が日本初演

朗読ドラマ 「シーソーメール」
長塚圭史と長谷川京子の朗読ドラマ・TOKYO FMで放送

2010/4/11までのニュース・ヘッドライン

演劇チケット発売情報

映画前売券


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
             今週の舞台・演劇用語
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

「見切り」(みきり)

「見切り」とは、舞台裏をお客様の視線から隠すために使う道具のことです。
基本的には、舞台袖を隠す切り出しや張り物のことを指し、
上(かみ)の見切り、下(しも)の見切り、といった使い方をします。
また、同じ意味で「突き出し」という呼び方をする地域もあるようです。

この「見切る」という言葉は、近年になって用途が広まっている感があり、
舞台においては、袖を隠す役割を果たす袖幕を「見切り幕」と言ったり、
照明を隠すための一文字幕を「上部見切り幕」と言ったりもします。

また、見切りが不十分で舞台裏が見えてしまうことを
「見切れる」(みきれる)と言います。
これは映像の世界でも同様で、例えば照明さんや音声さんなどが
カメラに映る位置に立ってしまうことを「見切れる」というように使います。

つまり「見切れる」とは「本来見えるべきではないものが見える」
というようなことを意味する言葉なのですが、
一般には「この客席は舞台の一部が見切れてしまっている」というように、
「本来見えるべきのものが見えない」と、
逆の意味で使われているケースも多いような感じがします。

───────────────────────────────────
■取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
あとがき

演劇界を代表する戯曲の賞と言える、白水社主催の第54回岸田國士戯曲賞
受賞式が12日に行われ、動画共有サイトUstreamでライブ中継されました。
簡単に言うと、主催社側が受賞式の模様をカメラで映してネットで生中継、
視聴者はブラウザからそれを見られるという試みです。

私も仕事をしつつ、パソコン画面の片隅で見ていましたが、映像も音声も
何の問題もなく視聴でき、受賞式の雰囲気を感じることができました。
そして、こうして中継していただいたことに感謝しつつ、
なんだかすごい時代になったなぁという感慨も。
ライブ中継されることを、私はtwitterで知ったのですが、
当日も白水社はtwitterで多少の実況も行っており、こうなってくると
既存のマスコミを始めとしたメディアに意味があるのかしら?
ということも思ってきてしまいます。

私もネットメディアに関わっている立場なのかもしれませんが、
例えばスポーツに関すること等は1ファンとして情報を入手しているものの、
マスコミを介して何かを得ることはほとんどなく、オフィシャルサイトや
選手・関係者のblogなどから何かを得ることがほとんど。
テレビはコンテンツを見るもので、ラジオは雑談や音楽を聞くもの、
新聞は幅広く情報を補完するもので、雑誌はもう何年も読んでいません。

これらマスコミ主要4媒体は、その存在意義さえ問われるような
状況になってきた印象もある昨今ですが、それはマスコミを通さなくても、
こうして誰でも直接情報を得るのが容易になったというのが、
もっとも大きい要因なんじゃないかなと思います。
とは言え、コンテンツを見たり読んだりするメディアという面では、
それぞれに良さや利点があると思いますので、
新聞ならば情報の速報性を競うのではなく分析や論評に力を入れるとか、
テレビ局なら資金力を活かして手間暇掛けたドラマを製作するというように、
今後は独自のコンテンツを創ることが大事になってくるのかもしれませんね。

                               kantaro
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行 : 有限会社moon-light

演劇・ミュージカル「シアターリーグ」
Twitter
メルマガ登録・解除
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「vol.399 | 戯曲賞受賞式をネットで見ました」奥付

  • Posted : 2010年4月14日 14:56
  • Prev : « vol.398 | 海外と日本の舞台観光
  • Next : vol.400 | お笑いと演劇 »
  • Home : お芝居めるまが「シアターリーグ」 | シアターリーグ