vol.398 | 海外と日本の舞台観光
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Vol.398 http://www.moon-light.ne.jp/
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1963年の今日は、NHKドラマ「花の生涯」の放送が始まった日です。
尾上松緑を主役に、井伊直弼の生涯を描いた大型時代劇「花の生涯」。
毎週日曜日の20時45分からNHKで放送が始まりましたが、
同枠でのドラマ放送が回を重ねるにつれ、
この枠は「NHK大河ドラマ」と呼ばれるようになっていきます。
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演劇ニュース
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■韓国ドラマ「IRIS」でイ・ ビョンホンの吹替に藤原竜也
4/21からTBSで毎週水曜放送
■楽天レンタルが値下げ
レンタルDVD業界最安値に
■トルネードフィルムが倒産
映画配給会社のトルネードフィルムが破産申し立て
■歌舞伎座閉場式
4月30日に行われる閉場式の詳細が発表
■富良野塾が活動に幕
倉本聰主宰の富良野塾が26年の活動に幕を下ろしました
■第35回菊田一夫演劇賞
大賞は演出・脚本家の小池修一郎
■流山児★事務所 大人のためのワークショップ
大人(シニア)のための演劇ワークショップ
■映画「今度の日曜日に」
市川染五郎主演の映画がDVD発売
■ザ・脚本-放送作家たちの80年
江戸東京博物館で企画展開催
■合い言葉は勇気 DVD-BOX
三谷幸喜脚本のテレビドラマがDVD発売
■ギンギラ太陽's 東京ドームシティ公演が延期
大塚ムネトの健康上の問題により7月に延期
■映画検定
キネマ旬報社による映画の検定
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今週の舞台・演劇用語
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「音響効果」
広義での音響効果とは、舞台演劇や映画、テレビ番組などの芝居や作品で
演出の一環として使われる効果音や音楽などの音のことを意味します。
音響効果は英語で「サウンド・エフェクト」(sound effects)。
日本でも効果音を「S.E.」という表現は一般的ですね。
またテレビや映画など、主に映像業界では「音効」と略され、
音響効果のスタッフは「音効さん」と呼ばれたりもします。
効果音というと、近現代の電気的なものを想像しがちではありますが、
歌舞伎における下座音楽も効果音楽の一つと言え、
日本の舞台においては古くから効果音が使われていたことがわかります。
海外では1600年頃、モンテヴェルディのオペラで効果音が使われたのが
初めて作曲家が効果音を指示したものと言われていますし、
イプセンやチェーホフの戯曲には音に関するト書きがありますので、
1800年代には演劇においても当たり前に効果音が使われていたようです。
また「音響効果」は、劇場やホールなどにおける音の響き方や特性など、
音響設計に関する意味でも用いられます。
効果音やBGMはもちろん、俳優の声や舞台上で発生する音など、
あらゆる音が聞きやすいように劇場は設計されなければなりませんし、
また上演する側はそのように演出し、実現しなければなりません。
ですから、演劇などライブである舞台においては、
演出の観点から音をプランニングし、劇場に合わせてデザインし、
本番では機器を操作したりする必要があります。
ですから、同じS.E.に関わる仕事であっても
舞台音響のスタッフが「音効さん」と呼ばれることはあまりなく、
「音響さん」などと呼ばれることが多いのではないでしょうか。
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あとがき
JTBのネットアンケート「たびQ」が、旅先での芸術鑑賞を調査していました。
海外でミュージカルやコンサートを鑑賞したことのある人は37%。
経験のない人でも、29%の人が行ってみたいと答えています。
国内で年に一度でも観劇に訪れる人は10%程度、
コンサートでも30%弱と言われるように、生の舞台を観に行く人が少ない
日本人において、この37%というのはとても高い率のような感じがします。
JTBのアンケートなので旅行好きな方々が回答しているとは思いますが、
演劇や音楽とは関係が薄く、しかもインターネット調査であることを考えると
驚くべき数字だと言えるのかもしれません。
反対に、日本に訪れる外国人で日本の舞台を観たことがある人は
どのくらいいるのでしょうね。日本で人気のある場所といえば、
六本木ヒルズに京都の寺院、築地・渋谷・温泉施設。
コンテンツ産業では唯一ポケモンセンターが人気なくらいで、
残りはディズニーリゾートやUSJなどの輸入もの。
歌舞伎座や文楽劇場、邦楽も映画関係も名前が挙がりません。
歌舞伎をはじめとした古典芸能に関しては、
海外公演も盛んですし、複数言語に対応した劇場も多いので、
海外からの観光客もある程度いるのかもしれませんが、
現代演劇やミュージカルでは、外国人の姿すらほとんど見かけません。
現在は英語でさえ対応している劇場等がどの程度あるのかといった状況ですが、
今後はライブコンテンツも国際化は避けられないところでしょうから、
こうしたところも対応していく必要があるのかもしれませんね。
kantaro
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