vol.393 | 競技と芸術のフィギュア
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Vol.393 http://www.moon-light.ne.jp/
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1999年の今日は「だんご3兄弟」のCDが発売された日です。
NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」で、
うたのおにいさん・おねえさんだった速水けんたろう・茂森あゆみが歌い、
歴史的な大ヒットを記録した「だんご3兄弟」。
オリコンの集計では計290万枚以上を売り上げており、
これは現在でも歴代4位の売上げ枚数となっています。
ちなみに1位は子門真人「およげ!たいやきくん」の450万枚以上で、
こちらはフジテレビ「ひらけ!ポンキッキ」から誕生した楽曲です。
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演劇ニュース
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■ライオンキング ウェブシアター
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■「カフェ&ギャラリー公演用 短編台本7本組」(ソンブレロ)
カフェorギャラリーなど小規模スペースで上演可能な舞台設定の短編台本集。
メルヘンっぽい不条理コメディー。
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今週の舞台・演劇用語
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「悲劇」(ひげき)
「悲劇」とは、一般的には不幸・悲惨な出来事を意味しますよね。
演劇などの物語においても、不幸や悲惨なことを題材とし、
破滅や敗北に終わる話という解釈が一般的ですが、
不幸な結末がイコール悲劇かというと、必ずしもそうは言えない面もあります。
「悲劇」は英語で「tragedy」(トラジェディー)。
これは古代ギリシア語で悲劇を意味する「tragoidia」が語源です。
「tragoidia」は「ヤギ(tragos)」の「歌(oide)」から生まれた言葉で、
なぜ「ヤギの歌」が悲劇を意味するかというと、
悲劇俳優がヤギの皮を着ていた、合唱隊コロスがヤギの扮装をしていた、
ヤギが生贄にされていた等と、その由来には諸説あります。
そして、古代ギリシアにおいての悲劇は、
ディオニソス神(バッコス)への捧げであったと言われており、
こちらも確定はしていないものの、祭儀=悲劇という解釈になっています。
またアリストテレスは、悲劇のことを
「同情と恐怖を通じてカタルシスを達成する」と定義しています。
つまり、こうした点から考えてみても、
悲劇とは単に不幸なエンディングを迎える劇という形式的なものではなく、
「人間や人生を悲壮さ・崇高さの面からとらえ、受難とそれへの闘いの過程を
厳粛に表現した劇」(大辞林)であることがわかるのではないでしょうか。
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あとがき
バンクーバーオリンピックが終わってしまいましたね。
私はフィギュアスケートをちょっと見た程度だったのですが、
期待される中、見事にメダルを獲得した高橋大輔と浅田真央は、
本当に凄いなぁと思いますし、その演技には感動させてもらいました。
しかし、4回転ジャンプを跳んだ男子のプルシェンコが銀メダルに終わり、
「高難度の技が得点に十分反映されない」といった旨の発言もあって
話題になっていますね。今回のオリンピックに関しては、
ライサチェックとキム・ヨナが文句なしの金メダルだと私は思うのですが、
フィギュアスケートが競技で、五輪がスポーツの大会であることを考えると、
プルシェンコの言うことがもっともだな、という感じがします。
フィギュアという競技に詳しくなく、「演技」を見て楽しむ私には、
高橋大輔やジョニー・ウィアーなど魅せる方を素晴らしいと思うのですが、
反面、ジャンプやスピンなどの競技だけで言えば、
小塚崇彦の方が上手いのかもしれないな、という印象も受けます。
高橋は今舞台に立っても一流のダンサーかもしれないと思いますし、
小塚や浅田は演技の勉強をすればいいのになぁと思うわけです。
つまり、フィギュアが競技であると共に、芸術性も求められるところが
問題を難しくしているように私には感じられます。
議論の争点は採点方式になっていくのだと思いますが、
競技とアートの部分を完全に分離させて、
2つの部門を設けるような形にはできないものなのでしょうか?
まぁ、これはスケートの歴史や背景も知らない素人の勝手な想像で、
演技を観るのが好きな私の思いだけではありますが、
氷上のパフォーミングアートとして、ジャンプなどに注力せず、
純粋に演技をする高橋やウィアーを見てみたいなぁと思ってしまうのです。
kantaro
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