vol.383 | M-1を見ました
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Vol.383 http://www.moon-light.ne.jp/
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今日はテレホンカードの日。
1982年の今日、電電公社が最初のカード式公衆電話機を設置しました。
日本初の公衆電話は、1900年に上野・新橋駅に設置されたもの。
その後、1953年に赤電話、1972年には100円硬貨が使える黄電話が誕生。
そしてテレホンカードは爆発的にヒットし、1995年にはすべての公衆電話で
テレホンカードが使用できるようになっています。
しかし、PHS・携帯電話の普及と共に公衆電話の利用は減り始め、
設置台数も1984年の約93万台をピークに減少。
2008年現在の設置台数は、およそ30万台程となっています。
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演劇ニュース
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■横浜ブルク13
桜木町に超大型シネコン誕生
■おトク!ぴあ
チケットぴあが特典や割引のあるチケット情報を集めたページを開設
■ミュージカル映画ベスト25(EW)
アメリカの雑誌エンターテインメント・ウィークリーが発表
■プロペラ犬「アウェーインザライフ」
筋肉少女帯とのコラボレーション公演
■第5回近松賞
該当なしという結果に
■第44回紀伊国屋演劇賞
団体賞は流山児★事務所
■ALTAR BOYZがオフ・ブロードウェイで2000公演
オフ・ブロードウェイのロングラン記録も掲載
■Wの悲劇
夏樹静子「Wの悲劇」を脚本・岡田惠和、主演・菅野美穂でドラマ化
■AFI AWARDS 2009
アメリカ映画協会が2009年の映画トップ10を発表
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今週の舞台・演劇用語
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「グラン・ギニョール」(Grand Guignol)
先週ご紹介したように「ギニョール」とはいわゆる指人形のことですが、
「グラン・ギニョール」とは、19世紀末にフランスで流行した
大衆的でコメディタッチな怪奇・恐怖劇のことです。
ご存じない方は、江戸川乱歩やゴシック系、エログロなどの
世界観を想像するとイメージとして近いのではないかと思います。
1894年、演出家のマックス・モレー、劇作家のオスカル・ムトニエなどが
パリにあった教会を改装し、キャパ300ほどの小劇場を開場。
この劇場では、照明や舞台装置を活用し、一般の劇場ではとても上演されない
ようなオカルト・ホラー的な演目が上演されていたそうで、
その内容が大人のための見せ物のようであったことから、
伝統的なパペットの名前である「ギニョール」が劇場名となり、
この小劇場は「グラン・ギニョール劇場」となりました。
一座はその後絶大な人気を誇りますが、他の劇場同様、
戦後には映画などとの競争に敗れて衰退し、1962年に閉鎖。
しかし、その後も怪しい雰囲気をもった作品のジャンルを表すような場合に
「グランギニョル」という言葉は使われ続けており、
日本でも劇団やアーティストが名前や作品名として使用するなど、
その世界観は今日にも強い影響を残しています。
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あとがき
年末の風物詩になってきた感もあるM-1を見ました。
今年は漫才の上手い3組が最終決戦に残り、結果も異論のなさそうな感じで、
なかなか良い大会だったのではないでしょうか。
「鳥人」という素晴らしいネタに加え、「優勝したい」と言っていたのが
実は前フリだったという、見事なオチの笑い飯も秀逸でしたしね。
こういう番組を見ると、中堅やベテランと呼ばれる方々のネタも見たいなぁ
と思うのですが、売れた芸人はネタをやらなくなってしまう傾向が残念です。
中には、ラーメンズのように舞台に特化している方もいますし、
シティボーイズやバナナマンのように毎年新作を舞台で上演する方もいますが
多くの芸人は、売れると芸能人やタレントになってしまいますよね。
名前を挙げた方々は、お笑いのライブというより演劇の公演に近いですし、
漫才師とコント師を一緒くたにしてはいけないのかもしれませんが・・・
しかし、テレビでも半端な情報バラエティやクイズ番組ばかりではなく、
きちんと創り込まれたネタを披露する番組はできないものなのでしょうか。
ブラックマヨネーズのように、フリートークでも漫才の設定のまま
素晴らしい話術を披露してくれていれば別なのですが、
実力ある芸人がテレビ向けのタレントになっていく様を見ると、
とても残念に感じますし、またもったいなくも思います。
日本では、練られたコントのテレビ番組さえ減っていく一方ですし、
年に一度くらいは実力のある芸人、例えばアンタッチャブルや
ますだおかだの漫才を見られる機会があれば良いのになぁと思います。
kantaro
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