2009年10月 7日

vol.372 | 舞台演劇は劇場で観るもの?

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 

Vol.372                 http://www.moon-light.ne.jp/
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1982年の今日は、ブロードウェイのウィンター・ガーデン劇場で
ミュージカル「キャッツ」が幕を開けた日です。

大人気となったミュージカル「キャッツ」はロングランを続け、
一時はブロードウェイ・ロングランの新記録を樹立。
1997年に幕を降ろすまで、トータル7,485公演を記録しています。

その後ブロードウェイのロングラン記録は、現在も上演中の
オペラ座の怪人」が抜き去り、先日9,000公演を達成しています。


「オペラ座の怪人」ブロードウェイで9,000回上演

9月現在のブロードウェイ・ロングラン・ランキング


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              演劇ニュース
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スジナシ
笑福亭鶴瓶と演劇人が即興芝居を演じるテレビ番組・DVD化

「チャーリーとチョコレート工場」舞台化
ジョニー・デップ主演の映画がミュージカルに

演劇の拠点に"中央線"沿線に小劇場続々オープン
テアトルBONBON・劇場HOPE・座高円寺

野田秀樹が大英帝国勲章を受章
オフィサーを受章

だから演劇は面白い!
演劇プロデューサーでシス・カンパニー社長の北村明子の著書

A Steady Rain
ヒュー・ジャックマンとダニエル・クレイグのブロードウェイ劇

YouTubeにテレ朝、TBSがチャンネル開設
動画サイトを敵視していたテレビ局がついに

2009/10/4までの1行ニュース

演劇チケット発売情報


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             今週の舞台・演劇用語
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「ホワイエ」(foyer)

劇場で使われる「ホワイエ」とは、「ロビー」とほぼ同じ意味を表します。
「ホワイエ」はフランス語、「ロビー」は英語で、
日本語で言うならば「たまり場」といった感じでしょうか。
フランス語の「ホワイエ」は暖炉や家族を意味する言葉でもあり、
そう考えてみると、人々が集まって歓談する場所、という感じかもしれません。

ホワイエは劇場に限って用いられる言葉ではなく、大きなビルや建物において、
入口の近くに設けられる広いスペースのことを指して用いられる言葉です。
日本では、ホテルや結婚式場などで「ホワイエ」という言葉を見かけ、
ゲストの待合室、休憩所といった意味合いで用いられていますね。

劇場におけるホワイエを考えてみると、
外の世界と劇場の中とを結ぶ通路であり、幕が上がるまでを待つ場所であり、
幕間の休憩所でもあると言えそうです。
ちなみに「ホワイエ」と「ロビー」はほぼ同意で用いられている感じですが、
エントランス・ホール」は、広い玄関口に使われている印象です。

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あとがき

テレビで放送される映画や舞台をチェックして録画しているのですが、
観る方が追いつかず、たまる一方になってしまっています。
時間ができると、さて今日はどれを観ようかな?と考えるものの、
今日は疲れたから気楽な娯楽映画を観よう、などと思うことが多く、
振り返ってみると舞台ものが溜まっていることに気がつきます。
舞台演劇は映像であっても「集中して観なければ」と意気込むもので、
上演時間に等しく空いた時間と、観る気力がある時に鑑賞するものとなり、
忙しかったり余裕がなかったりすると溜まっていくばかり・・・

こうした自分を考えたり、また実際に舞台の映像を観たりすると、
劇場の雰囲気というのは大切なんだな、ということを痛感します。
観劇に行くときはそのために時間を作って出向くのはもちろん、
足を踏み入れれば作品や劇場の醸し出す雰囲気に包まれ、
慌ただしく訪れても、自然と観劇する精神状態になっていきますものね。

舞台の映像化については、日々変わっていく生き物のような舞台を
映像にするのはいかがなものか、といった観点で語られることが多いですが、
私は、この鑑賞環境の点が最も大きな違いではないかと感じています。
舞台を映像化したものは、イコールその作品ということではなく、ある日の
ライブを録画したものに過ぎない、という観点で捉えれば良いと思いますが、
芝居を創る1つの空間を共有するということと、劇場の観劇環境というのは、
どう足掻いても再現することは不可能ですものね。

しかしそれでも、私は舞台の映像化はどんどん進めてほしいと願っています。
同じ日の同じ公演であっても、生と映像ではまったく別物だと思いますが、
都合や人気でチケットが取れない公演、距離的に観に行けない公演というのは、
映像で観ることによって作品の一部分だけでも味わうことができるからです。
音楽のライブのように全国津々浦々を回ることが難しい舞台演劇こそ
映像化の恩恵が大きいとも思いますし、映像で観て良かった演目や劇団は、
次は生で観たいという欲求が生まれるものだとも思うからです。

                               kantaro
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■発行 : 有限会社moon-light

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「vol.372 | 舞台演劇は劇場で観るもの?」奥付

  • Posted : 2009年10月 7日 15:00
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