vol.370 | キングオブコントを見ました
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Vol.370 http://www.moon-light.ne.jp/
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1920年の今日は、米国の俳優ミッキー・ルーニーの誕生日です。
幼少の頃から子役として活躍し、1939年のミュージカル映画「青春一座」では
まだ10代ながらアカデミー賞主演男優賞にまでノミネート。
当時は、ゲイリー・クーパーやハンフリー・ボガードを抑えてNo.1の
マネー・メイキング・スター(ハリウッドで最も興収に貢献する俳優)でした。
その後も「ティファニーで朝食を」「ザッツ・エンターテインメント」などの
名作に出演してきたミッキー・ルーニー。
驚異的なのは、芸歴80年を超えてもなお現役の俳優であり、
近年も「ナイトミュージアム」などに出演しています。
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演劇ニュース
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■劇団四季 人間になりたがった猫 DVD
11月27日に発売予定
■第61回エミー賞
主要6部門のうち5部門が昨年に続いての連続受賞でした
■「オペラ座の怪人」ブロードウェイで9,000回上演
ブロードウェイのロングラン記録を更新中
■作家・脚本家が声の教育社を提訴
入試の過去問題集に作品を無断利用された問題
■2009年民放連賞
テレビドラマ部門はwowowの「空飛ぶタイヤ」が最優秀賞
■Newsweek日本版 映画ベスト300
おもしろくて役立つ映画ガイドです
■宝塚月組娘役トップに蒼乃夕妃
霧矢大夢の相手役
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今週の舞台・演劇用語
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「ページェント」(pageant)
先週「野外劇」という言葉を取り上げましたが、
これを単純に英訳すると「ページェント」(pageant)になります。
これは「ページ」(page)を「開く」といった感じが語源の言葉ですが、
英語の発音的には「パジェント」と言った方が近いと思います。
「ページェント」は、元々中世ヨーロッパにおける宗教劇のことで、
教会においてはイエス・キリストの降誕劇のことを表します。
当時は祝祭日などに、飾り立てられた山車や屋台が広場などに繰り出され、
広く民衆の前で移動舞台による劇が上演されていたということです。
つまり、ページェントの語源から演劇的な意味を考えると、
単に野外劇というよりも、ページを繰るように山車などで上演される
サイクル(cycle=連続劇)、といった感じになるでしょうか。
日本では、1910年頃から坪内逍遙などがページェントを広めようと
様々な試みが行われましたが、成功したとは言い難い結果に終わっています。
近現代になって、ページェントは派手な行列、
お祭りのような街のイベントといった趣で欧州を中心に復活しました。
日本ではイルミネーションショーのことを「光のページェント」と言ったり、
アメリカではファッションショーなどを「ページェント」と言うなど、
単に華麗なもの、スペクタルなショーなどを指すようにもなっています。
一応、野外で行われているという括りはあるようですが、
少しずつ言葉の持つ意味が拡大している感もあるのではないでしょうか。
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■取り上げて欲しい「演劇用語」募集中！
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あとがき
コント日本一を決めるテレビ番組「キングオブコント」を見ました。
優勝した東京03とサンドウィッチマンは、ネタの質はもちろん、
演技力、お笑いとしての芝居の力が抜けていたように感じました。
特に東京03は完璧で、本番であの演技ができるのは凄いなぁと感心しきり。
最近は、見ていると製作費の貧しさを感じることの多い民放の番組ですが、
この番組ではコントで使う衣装や小道具まできっちり用意されており、
なんだか久々にこんな豪勢な環境のコントを見た気がしました。
優勝賞金も1,000万円ということで、なかなか高額な感じもしたのですが、
一方で司会をしていた方々のギャラを想像すると・・・どうなのでしょうね。
しかし、キングオブコントのように勝ち抜き戦のコンテストであれば、
出演者が一定のレベルに保たれますが、
一般にネタの番組は出演者のレベルに差が大きく、
番組の質も視聴率も落ちるという悪循環が生まれているような気がします。
つまり、こうしたお笑いのネタこそ、
ネットで視聴者が選択して見るような形が一番向いているのではないでしょうか。
そうすれば高額ギャラの有名司会者も必要ありませんね。
ネットを使っている人は、テレビでしか見られないソフトでない限り、
特にわざわざ民放地上波のテレビ番組は見ていないと思いますし、
だからこそテレビ業界全体の視聴率も下がり続けているのですよね。
今後予定通りに行けば、間もなく全世帯が地デジ対応になるわけですし、
スポーツなどの中継はCSの専門チャンネルへと徐々に移行、
ニュースや天気予報も見たいときに専門番組を見れば良いことになります。
そう考えていくと、地上波テレビ局が生き残る道というのは、
これまでのノウハウがあり、スポンサーがいる民放ならではの、
質の高いドラマやドキュメンタリーの番組を創って、ネットやDVDなどで
販売する二次利用で収益を上げるしかないように思えます。
ですから、製作費の割に数字が取れないドラマなどからは極力手を引き、
内容が薄くとも安い番組を創っている現状が残念であると共に、
むしろ視聴者離れを促しているようにさえ感じられてしまいます。
kantaro
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