2009年8月26日

vol.366 | 芸名の改名

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Vol.366                 http://www.moon-light.ne.jp/
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1950年の今日は、黒澤明監督の映画「羅生門」が公開された日です。

原作は芥川龍之介の小説、主演は三船敏郎の映画「羅生門」。
第12回ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞を受賞し、
世界に黒澤の名を知らしめると共に、
日本映画の海外進出のきっかけにもなった、日本映画史上に残る名作です。

しかし、なにしろ50年以上前の映画で映像や音声の劣化がひどかったため、
昨年、フィルムの傷を一つ一つ修復する作業が半年がかりで行われました。
そしてリストアされたフィルムは、昨年秋に劇場公開された後、
今年の2月には「デジタル完全版」としてBlu-rayでも発売されています。


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              演劇ニュース
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        今週の舞台・演劇用語  宝塚歌劇団編
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「公演の流れ」

基本的に宝塚歌劇団の公演は、芝居を中心としたミュージカルと、
歌やダンスを中心としたショーの2本立てで行われます。
1回の公演で2つのタイトルが並んでいるのは、
ミュージカルとショーの2つの演目が上演されることを表しているわけです。

宝塚大劇場や東京宝塚劇場の公演では、全体で約3時間という上演時間を
予定しているので、ミュージカルが約1時間30分、休憩が約30分、
ショーが約1時間というのが大まかな目安となります。

ミュージカルもショーも、公演ごとに様々な演目が上演されるわけですが、
ショーの最後には必ずフィナーレがあり、ラインダンス(ロケット)、
トップスターコンビなどのショー、そしてパレードで締めくくられます。
宝塚歌劇では、このパレードが一般的なカーテンコールの代わりであり、
初日と千穐楽には、パレードの後にトップスターの舞台挨拶があります。

そして、トップスターの退団公演であるサヨナラ公演の前楽と千穐楽では、
パレードが終わった後にサヨナラショーが行われ、
さらに千穐楽には退団挨拶が行われます。

これが宝塚歌劇団の最も一般的な公演のスタイルになるのですが、
ミュージカルの大作が上演される場合は1作だけの公演となり、
約30分の休憩を挟んだ約2時間30分の上演となります。
しかし、その場合もフィナーレ&パレードは同じように行われます。
つまり「フィナーレ」と「パレード」は歌劇団で必ず行われるもので、
大きな特色の一つと言えます。詳しくは次回に取り上げますね。

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あとがき

石原真理子が芸名を石原真理に改名することを発表しましたね。
石原真理子は以前も真理絵に改名した後、元に戻していますから、
今回で3度目の改名ということになります。

しかし、芸名というのは変えられることが多いですよね。
石原真理と同じく「子」を取るパターンだけでも、
渡辺えり子→渡辺えり、磯野貴理子→磯野貴理などが思いつきますし、
阿藤海→阿藤快のように漢字を変える例や、ラビット関根→関根勤のように
芸名を本名に改めるケースなど、枚挙に暇がありません。

個人的には、例えば渡辺えり子のように長年馴染みのある方の改名は、
なんだか寂しい気がしてしまいますし、あまりしてほしくないなぁと思います。
華原朋美や深津絵里のように、旧芸名で人気があったとは言い難い方が、
改名して心機一転、というようなケースは構わないと思うのですが、
ある程度ファンにも浸透した芸名は、
できれば長年使ってほしいと思ってしまうのです。

けれども考えてみると、歌舞伎をはじめ能や人形浄瑠璃など、
日本の伝統芸能と言われるジャンルではほぼ名跡の襲名があり、
改名とはちょっと違うものの、芸道の途中で名前が変わりますよね。
特に歌舞伎や落語では、歴史ある名跡になると出世魚のように
段階を踏んで色々な名跡を襲名していくことが多く、
生涯で複数の名前を持つことも当たり前になっています。

名跡を襲名するのと改名を一緒に扱ってはいけないとも思えますし、
ファンからしても、より権威ある名前に変わる名跡襲名と
個人的な改名は、やっぱりぜんぜん違うような感じもしますが、
とりあえず、一つの芸名を生涯使わなくても構わないという
文化が日本にはあるということなのかもしれませんね。

                               kantaro
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「vol.366 | 芸名の改名」奥付

  • Posted : 2009年8月26日 15:00
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