2009年8月12日

vol.364 | 酒井法子逮捕と新聞報道

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Vol.364                 http://www.moon-light.ne.jp/
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1968年の今日は、GBS岐阜放送テレビが開局した日です。

岐阜放送は、民放初のUHF帯のテレビ局であり、全国初の親局を持たない、
つまりテレビネットワークに属さない独立UHF局です。
最近では1995年に東京MX、1999年にはとちぎテレビが開局し、
現在、独立UHF局は全部で13局になっています。

このように、これまでUHFと言えばローカルなテレビ局という印象でしたが、
地デジに移行すると、地上波のテレビはすべてUHFで送信されることに。
VHF・UHFという区別はできなくなってしまいますし、
何か新しい呼称が必要になってくるかもしれませんね。


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「キャパ」(capacity)

「キャパ○○人の○○劇場」といった使い方をされる「キャパ」という言葉。
これは、英語の「キャパシティ」(capacity)のことで、
収容能力や定員のことを表します。
つまり劇場の客席数、もしくは収容人数を指して使われているわけですね。

この「キャパシティ」という英語は、
概念として容量・容積・器といった体積的な意味合いを持つもので、
劇場や会場の収容能力以外に、人の能力といった場合にも使われます。
「この仕事は私のキャパを超えてしまった」という感じですね。

しかし、俳優など芸能に関する能力があるという場合は、
「タレント」(talent)という言葉が使われます。
日本語でも「芸能人=タレント」となっていますが、
文字通り、芸に能力のある人がタレントというわけです。

ちなみに、若い人気のある芸能人を指して使われる
「アイドル」(idol)は、偶像といった意味。
英語では「アイコン」(icon)も偶像という意味を持っていますが、
こちらは「象徴」といった意味合いを含んで用いられます。
例えば、先日亡くなったマイケル・ジャクソンを表現するときは、
アイドルというよりも、アイコンという方が多くなっています。

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あとがき

先週は、酒井法子の話題でもちきりの一週間でしたね。
私は、彼女のアイドル時代をよく知らないのですが、ドラマ等を見る限り
そつない芝居をしていた印象で、今回の事件は少々残念な感じがします。

しかし、各新聞社の報道は相変わらずでした。
夫が逮捕された時には、悲劇の妻が失踪という趣で伝えていましたが、
本人に逮捕状が出た途端、警察から逃亡というニュアンスに。
さらに、失踪と報じている時には明るい笑顔の写真を使っていたのが、
容疑者になると、酷い写りの暗い写真に差し替えられていたのには、
わかりやすい印象操作をするものだと感心してしまいました。

酒井法子に限らず、逮捕状が出たり逮捕されただけでは
起訴されたわけではありませんし、当然有罪が決まったわけではありません。
先の足利事件でも冤罪が判明したばかりですが、冤罪を生んだのは
警察や検察、司法の責任だとしても、結審前から犯罪者と決めつけた
報道をしていた新聞社は、記事への責任を感じないのでしょうか。

先日、裁判員制度が始まり、被告を見た目だけで予断しないために、
裁判での服装や着席位置などが考慮されました。
新聞各社も論説などで、こういう配慮は然るべき、
人は、人を見た目で判断しないようにと思ってもどうしても偏見が入る、
情報はできるだけ公平に与えなければならない等と説いていましたが、
自分たちだけは、何をしても良いということなのでしょうね。

犯罪が起これば、被疑者を即ち犯罪者として断罪し、
冤罪とわかれば、自らを棚上げして検察や司法を糾弾する・・・
新聞社は、情報を操作し世論を誘導する権力者のつもりかもしれませんが、
これだけ情報が溢れる現代、最早それを盲目的に信じる人は少ないでしょう。
紙媒体や宅配としての新聞が斜陽産業なのはやむを得ないとしても、
新聞は最も信頼できる報道機関だという調査結果もありますし、
その期待に応え、余計なしがらみや情報・印象操作のない、
公平な報道が行われるようになる日を信じたいですし、
またそうでなければ、新聞が存続することも難しいのではないでしょうか。

                               kantaro
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「vol.364 | 酒井法子逮捕と新聞報道」奥付

  • Posted : 2009年8月12日 15:00
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