vol.356 | 劇場の座席区分とチケット価格
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Vol.356 http://www.moon-light.ne.jp/
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1920年の今日は、原節子の誕生日です。
「 東京物語」「青い山脈」「晩春」など数多くの映画に主演し、
戦後の日本映画黄金時代を代表する女優・原節子。
1989年文芸春秋、2000年キネマ旬報の女優ベストテンで
共に1位を獲得していることからも、その人気の凄さがわかります。
原節子は、1962年稲垣浩監督の「忠臣蔵」を最後に女優を引退。
その後、小津安二郎監督の葬儀の時以外は公の場に姿を見せず、
現在も静かに暮らしているそうです。
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演劇ニュース
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■上海が東のブロードウェイに
AFP通信の記事より
■ブロードウェイ「マンマ・ミーア!」ロングラン歴代15位
6月27日の公演で
■ラッシュライフ
東京芸大院生が自主製作映画を自ら配給
■フェスティバル/トーキョー09秋
2回目のF/T 10月に開催
■ミュージカル「ジェーン・エア」
9月に日本初演
■Google Earth
街が3Dに・歌舞伎座なども立体化
■PPV-DVD
ペイパービューのDVD
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今週の舞台・演劇用語
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「音楽劇」
先週ご紹介した「ミュージカル」とよく似た演劇のジャンルに
「音楽劇」というものがあります。
近年では「ガラスの仮面」「赤毛のアン」「トゥーランドット」などが
主催者側から「音楽劇」と銘打たれて公演が行われています。
では、ミュージカルと音楽劇の違いとはなんでしょうか。
共に芝居・歌・踊りで構成された作品であることがほとんですし、
ミュージカルにこれといった定義がない以上、
両者を明確に区分けする分岐点はありません。
しかし、作品の内容をもう少し細かく見てみると、
台詞の代わりに歌い、芝居の代わりに踊る「ミュージカル」に対し、
歌や踊りが作品の中の一要素に過ぎない演目を
「音楽劇」とするケースが多いように思われます。
例えば、日本のオリジナル作品史上最高傑作とも言われる
「上海バンスキング」では、音楽を演奏するシーンが最大の見せ場であり、
一般にはミュージカルとして捉えられることもありますが、
物語は台詞で進行されますし、演出家・串田和美の意向もあり
「音楽劇」と冠付けられることが多くなっています。
これは、新感線の「五右衛門ロック」などでも同様です。
それから、ミュージカルのいわゆる否定的に捉えられがちな側面、
つまり、派手で仰々しい、突然歌いだす、商業的である、
などといった部分との違いを訴える意味もありそうです。
例えば、小劇場演劇において歌や踊りが含まれる作品を上演しても、
表現方法の1つとして歌や踊りがあるに過ぎず、
ミュージカルのように大衆に迎合しているわけではない、
しかし台詞劇ではないので音楽劇である、といったケースです。
いずれにせよ「音楽劇」という言葉が用いられるのは、
創り手側の意図やこだわりが最大の要因であるように感じられます。
観る側は、ミュージカルとの違いを意識する必要はないかと思いますが、
その冠の違いから作り手側の意思をも感じ取れると、
観劇もよりおもしろくなるかもしれませんね。
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あとがき
大劇場はたいてい全席指定でチケットが前売りされますが、
せっかくS席を取っても端っこの席だった時はがっかりしてしまいます。
舞台上に見切れる部分があったり、逆に袖の中が見えてしまったり・・・
端の席でも、歌舞伎座の下手のように花道があれば別かもしれませんが、
同じ値段のチケットなのに、真ん中の座席と差がありすぎますよね。
最近はチケットもネット販売が中心になってきましたし、
そろそろ自分で座席選択ができるようにならないのでしょうか。
e+の一部公演では実現しているのですから、
技術的には可能だと思うのですが、なぜあまり普及しないのでしょうね。
しかし、演劇の公演に限らずコンサート等でも同じですが、
日本の舞台公演は前後だけで座席を区分していることがほとんどですよね。
劇団四季の劇場では、前方でも端の席は値段を安くして販売していますが、
もっと多くの公演や劇場で、こうした配慮をしてほしいなぁと思います。
具体的に考えると、日本では座席の区分が3〜4種類のことが多いですが、
これをもっと細かく分類し、後ろや端の席を安くして、
その分、非常に見やすい席、例えるなら映画館の指定席の辺りの席に
上乗せするというのはどうでしょう?
こうすれば、チケットの総額を下げずに実現できると思うのですが・・・
ライブ公演では、高額を出しても良い席で観たいと考える人もいますし、
安ければ安いほど良い、と考える人もいると思います。
チケットには学割や子供料金が設定されていないことも多いですし、
もっと価格差があった方が、観客側は助かる面が大きいと思いますし、
引いては公演を行う側にもメリットが大きいのではないでしょうか。
kantaro
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