2009年5月20日

vol.352 | 朝日サンゴ事件とNHKスペシャル台湾問題

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Vol.352                 http://www.moon-light.ne.jp/
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1989年の今日は、朝日新聞社が珊瑚事件は捏造であったことを認め、
関係者の処分を発表した日です。

珊瑚を自ら傷つけて写真撮影しながら、
「日本人は落書きにかけて今や世界に冠たる民族で、傷つけて恥じない、
精神の貧しさの、すさんだ心の、これは80年代日本人の記念碑になる、」
と同年4月20日の夕刊で記事にした朝日新聞。

その後、濡れ衣を着せられた地元ダイバーの調査などにより、
この記事は捏造であることが証明されました。
ちなみに、このとき珊瑚に付けられた傷は「KY」という文字。
以後、朝日珊瑚捏造事件の象徴として知られた「KY」ですが、
今では「空気が読めない」を意味する方が有名になりましたね。


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「鼻濁音」(びだくおん)

鼻濁音とは、鼻にかかった声で発音する濁音のことです。
大まかに言うと、言葉の最初に来ない「がぎぐげご」のガ行5音を
「んが」「んぎ」といったように発音することで、
例えば「私が」などの助詞の「が」は、鼻濁音で発音すべき言葉となります。

自分が使っているのが鼻濁音なのか、ただの濁音なのかを見分けるには、
例えば「演劇」「漫画」と発声してみるとわかります。
「えんげき」は「んげ」、「まんが」は「んが」と続いているため、
多くの人が自然に鼻濁音になっているはずです。
この「げ」や「が」が、「映画」などの「が」と違う発音であれば、
普段は鼻濁音を使っていないということになります。

もう1つ、鼻をつまんで「がぎぐげご」と言ってみるという方法もあります。
鼻にかかって、こもった声になってしまう人は鼻濁音、
つまんでも影響なく破裂音のように発声できる人は鼻濁音ではありません。

鼻濁音は、おおよそ関東以北で使われる発音方法のため、
標準語を使う俳優やアナウンサーは習得しておくべき発音方法で、
養成所などの発声・発音の練習では欠かせないものの1つでした。
しかし現在は、鼻濁音ができていない俳優やアナウンサーも多いですし、
世間的にも気にかける人は少なくなってきたような印象です。

とはいえ、芝居を演じる俳優にとっては、
物語の舞台となる土地や時代背景によって鼻濁音は必要になってきますから、
やはり早いうちに習得しておくべきものではないかと思います。

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あとがき

冒頭の朝日サンゴ事件は有名ですが、こうしたマスコミの捏造報道は
その後も改善される兆しは少なく、様々な問題が起きてしまっています。
最近では、4月5日放送のNHKスペシャルJAPANデビュー第1回
「アジアの"一等国"」が反日的に印象操作するための偏向・歪曲報道を行い、
日本・台湾の双方から批判が噴出しているようです。

このNHKの事件では、出演者自らが偏った編集になっていることを訴えたり、
自民党の議員連盟がNHK宛に質問状を送ったり、
16日には東京などで1000人規模の抗議デモが行われたりしているのですが、
産経以外のマスコミ報道はまったく見かけません。

そして今回の件でさらに問題なのは、民間団体が要請していた
番組を検証する公開討論会の開催を拒否したこと。
NHK側は、番組は偏向も事実関係に間違いもないから検証する必要がない、
といった内容の回答だったそうで、これではもはや報道機関としての
体をなしていない印象さえ受けてしまいます。

民間のマスコミが捏造報道を行って、それが発覚すれば信頼を失い、
結局は自分の首を絞めるだけのことですが、
法律で定められた強制的な受信料で成立しているNHKには、
報道内容に疑惑を投げかけられたら、最低限検証する義務があるのでは。
現在のように、そんなことさえもできないようであれば、
法改正してNHKも自由契約にした方が良いのかもしれません。

                               kantaro
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■発行 : 有限会社moon-light

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「vol.352 | 朝日サンゴ事件とNHKスペシャル台湾問題」奥付

  • Posted : 2009年5月20日 15:00
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