vol.346 | ネット上の情報は無料が当然？
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
Vol.346 http://www.moon-light.ne.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
1948年の今日は、東宝が砧撮影所の従業員270人の解雇を通告、
及び1200人の人員整理を発表した日です。
「東宝争議」と呼ばれるほど、会社と組合の対立が深まっていた当時の東宝。
1946年には大河内伝次郎・原節子・長谷川一夫などが十人の旗の会を結成し
東宝を離脱。1947年にはやはり離脱した社員により新東宝が作られ、
東宝は会社分割という危機に直面し、映画の製作本数も減少します。
そこで東宝は1948年の今日、大リストラ案を発表。
当然組合側は反発し、撮影所を占拠して無期限ストライキに突入します。
最終的には米軍までが介入してなんとか解決に至りますが、
日本映画や労働運動の歴史に大きな爪跡を残す事件となっています。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
演劇ニュース
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
■宝塚大劇場で緞帳デビュー
緞帳の一枚が新調されたことが全国紙で報道されています
■第3回福岡演劇フェスティバル
4月2日〜5月31日
■劇場の子供料金
演劇やミュージカルでは子供料金を見かけませんが・・・
■第17回橋田賞
脚本家・橋田壽賀子の賞
■第34回菊田一夫演劇賞
東宝による東京で上演された演劇の賞
■安蘭けい・さよなら公演をライブ中継
TOHOシネマズ系列の映画館でライブ中継
■72年間続いた世界最長ドラマが終了
アメリカのテレビドラマ
■浅利慶太再び四季社長に
前社長は健康上の理由で退任
■THE CODE/暗号
尾上菊之助主演の映画
■Green Dayアルバムがミュージカルに
「アメリカン・イディオット」がミュージカル化
■2008年映画館大賞
独立系映画館のスタッフが選ぶ映画賞
■好きな俳優ランキング
4月は「さ」から始まる好きな俳優
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
今週の舞台・演劇用語
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
「PA」
演劇やミュージカルだけでなく、音楽のコンサート、イベント等の
ライブにおける「PA」とは「Public Address」（パブリック・アドレス）、
日本語に訳すと「公衆伝達」のことで、
簡単に言うと拡声装置、つまり音響やそのスタッフを意味する言葉です。
劇場やコンサート会場に行くと、
客席の中央か後方に、レバーなどが並んだ大きな機械がありますよね。
あの機械がPA機器で、それを操作しているのがPA（音響）スタッフです。
基本的には、音響オペレータや音響エンジニアのことで、
音響プランナーや演出家、舞台監督などが企図した音を
実現するための一切がPAの仕事になります。
ですからPAは、劇場や会場ごとに効果的な音の跳ね返りや音質、
音量などを理解し実行するという、音に対する高い能力が必要になります。
また機器のセッティングのために電気的な知識も必要ですし、
本番中に起こりえるトラブルに即座に対応できる能力も重要です。
演劇やミュージカルにおけるPAは、
劇伴（劇中音楽）や効果音、俳優のマイクが主に扱う音で、
たいてい1人、多くとも2人でPAを担当しています。
しかし、バンドやオーケストラが生で入る大規模な公演の場合は、
PAの仕事も格段に増えるため、音と台詞で分担するなど、
複数のPAさんで分業していることもあります。
───────────────────────────────────
■取り上げて欲しい「演劇用語」募集中！
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
あとがき
AP通信が、配信契約をしないでニュースを掲載するサイトに対して、
法的措置を取るなど厳しく対処する方針を発表しました。
AP通信は、日本の共同通信・時事通信と同じように、
新聞社などにニュースを配信している米国最大の通信社で、
つまり契約している新聞社が流したニュースを別のサイトが無断転載したり、
勝手に利用したりするのを取り締まりますよ、ということのようです。
一瞬、Yahoo!やgoogleのようなニュース・ポータルに対してかと思いましたが
そういったサイトとは当然ライセンス契約を結んでいるでしょうし、
これはblogやSNSなどでの個人の行為を対象にしたことなのでしょうか。
たしかに、ニュースをコピペしただけの酷いblogはたくさんありますし、
2ちゃんねるもニュース系のスレッドは新聞記事等の転載で成立しており、
この辺りはきちんとした方策を講じる必要がありそうですね。
しかし、こうしたニュースを見ると、
既存のマスコミは本当に苦しいんだな、ということを感じます。
新聞・テレビなどが衰退し、ネットへの移行が進んでいる昨今ですが、
携帯サイトでは、天気予報や交通情報でもお金を払う人が多いものの、
一般のサイトにおいては、情報は無料が当たり前。
広告が収益の柱というビジネスモデルは、テレビ等と変わらないですよね。
テレビなどのマスメディアが衰退してきたのは、
媒体がネットに移っているということも一因ではあると思いますが、
スポンサーの悪口は言えない、関連企業のことばかり大きく取り上げる、
といった純粋な報道姿勢が最大要因ではないかと思います。
ですから、元来報道というのは事実を公平に伝えることが役割なのですし、
記事や情報に対して、読者が直接対価を支払い、スポンサーや関連企業に
影響されない体制というのがベストなのではないでしょうか。
逆に言えば、これまで新聞に購読料を支払っていたように、
新たな報道媒体に対価を支払う簡易な構造ができ、情報を買う人が増え、
それが多数派になった時こそ、
ネットが新たなマスメディアになる時なのではないかとも思えます。
kantaro
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行 : 有限会社moon-light
■芝居・演劇・俳優「シアターリーグ」
■メルマガへの広告掲載
■ご意見・ご感想などお待ちしております
■メルマガ登録・解除
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━