vol.331 | 舞台の映像化
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Vol.331 http://www.moon-light.ne.jp/
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1957年の今日は、NHK-FMが放送を開始した日です。
日本のラジオ放送は1925年に始まっていますが、FMの歴史は意外と浅く、
ステレオ放送の開始は1963年、完全に全国へ普及したのは1984年です。
民放は、実験局であるFM東海が1960年に誕生していますが、
一般の放送局は、1970年のFM OSAKA、TOKYO FMが最初となります。
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演劇ニュース
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東京公演が10年のロングラン
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松竹と読売新聞の調査
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■第14回劇作家協会新人戯曲賞
ナカヤマカズコ「しびれものがたり」が受賞
■ダンス・オブ・ヴァンパイア各国で再演
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■映画「ふうけもん」公開中止
中村雅俊主演の東映映画が製作会社の予算の都合で
■演劇チケット発売情報
12/17〜12/23発売の演劇・ミュージカルのチケット発売情報
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今週の舞台・演劇用語
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「通し稽古」(とおしげいこ)
文字通り、上演する演目を最初から最後まで通して行う稽古です。
略して「通し(とおし)」と言うことが多いです。
一幕・一場・ワンシーンずつなど、立ち稽古で細かに稽古を重ね、
ある程度固まってくると、次は「通し稽古」に入ります。
まずはざっと通してみて、全体の流れを見たり、時間を計ったり、
いろいろな問題点を見つけたりするわけです。
その後も、通し稽古の回数を重ねたり、部分部分の稽古をしたり、
各々課題を持ち帰ったりしながら、稽古は進んでいきます。
この「通し稽古」と似た言葉に「ゲネプロ」というものがありますが、
「ゲネプロ」は、すべてを本番同様に行う稽古であるのに対して、
「通し稽古」は、単に最初から最後まで行う稽古のことを指します。
ですから、立ち稽古が一段落して「ざっと通してみようか」という段階の
「粗通し稽古」から、照明や音響などの裏方も参加して行う、
本番に近い「通し稽古」まで、いくつか段階があることがほとんどです。
また、「通し」は必ずしも演目のすべてを通して稽古するとは限らず、
例えば「2幕の通し稽古」と、幕ごとに切るなどの方法もあります。
演目や演出家によって、その方法も多様な稽古と言えそうです。
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あとがき
早いもので、今年も残り一週間となりましたね。
今年の演劇界を振り返ってみると、舞台を映画館で上映するという試みが
より広まってきた一年だったように思います。
以前から行われていた、シネマ歌舞伎、ゲキ×シネ、宝塚歌劇団などに加え、
SONYが立ち上げたLivespireでは、音楽座などの舞台を映画化。
また、アメリカでもザ・ホット・チケットという同様の事業が始まり、
ミュージカル「レント」千秋楽公演などが、全米の劇場で上映されています。
私もいくつかの作品を鑑賞させていただきましたが、
映像では、俳優の表情、細かな仕草などを捉えていることが多いので、
基本的に引いた状態で観る舞台とは、また違った楽しみがありました。
また、HDデジタルで映像が非常に綺麗なのも特筆すべき点だと思うのですが、
このデジタル上映に対応した映画館が日本にはまだまだ少なく、
逆に公開館が限られてしまうのが残念なところです。
また、今年はゲキ×シネがツアー2008と題し、中国地方などで上映したものの、
ほとんどが東京・大阪など大都市だけの公開になっている点も残念です。
舞台を映像化するというのは、舞台を観た人が違う視点で楽しめるという
側面もありますが、公演が行われない地方の方にも観てもらえる、
普段舞台に足を運ばないお客様を新たに開拓する、といった面が
大きなメリットになるはずですよね。
来年は、映像化される作品が増えるのを願うと共に、対応する映画館の増加、
そして何より、舞台の映像作品も普通の封切り映画のように、
全国で、数十、数百の劇場で上映されるようになることを願うところです。
こうして舞台の映像がビジネスとして成立するようになれば、
なかなか収益につながらない舞台演劇にも、
新たな道が開かれるかもしれませんしね。
kantaro
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