vol.309 | 劇場とホームシアター
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Vol.309 http://www.moon-light.ne.jp/
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1909年の今日は、劇作家の飯沢匡が生まれた日です。
飯沢匡は、1933年に文化学院を卒業後、
長岡輝子や金杉惇郎が1931年に創設したテアトル・コメディに参加。
その後、文学座など新劇の劇作家として以外に、
テレビ・ラジオの脚本家や、小説家としても活躍しました。
「二号」「北京の幽霊」「みんなのカーリ」などが代表作で、
初演から50年程経過する現在も、舞台の定番戯曲となっています。
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演劇ニュース&コラム
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■映画「ティンカー・ベル」
ディズニー映画・日本版声優のオーディションも
■スターダスト女優が表紙の文庫創刊
SDP Bunko
■映画「同窓会」
サタケミキオ初監督映画
■能楽師・友枝昭世が人間国宝に
能楽シテ方では12人目
■TSUTAYA全店にBlu-ray
7月19日から
■ドロウジー・シャペロン
演出宮本亜門・主演藤原紀香
■舞台「パッシング・ストレンジ」映画化
スパイク・リー監督で
■演劇チケット発売情報
7/16〜7/22発売の演劇・ミュージカルのチケット発売情報
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今週の舞台・演劇用語
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「ワークショップ」(workshop)
英語で「研修会」というような意味を表す「ワークショップ」。
具体的には、体や心をトレーニングする、
参加・体験型の授業や講座のようなものです。
演劇の世界にも養成所や研究所はありますが、
そこを卒業してしまうと、日舞・ダンスのような専門的なもの以外、
役者が勉強するための場はなかなかありません。
しかし、俳優は常に幅広い分野で刺激を受けるべきですし、
俳優が修業するための勉強会のために、ワークショップは活用されています。
演劇のワークショップは、パントマイムや発声などの初歩的な練習から、
シチュエーションだけ与えられて演じる即興劇まで、様々な形で行われます。
また、人との出会いもワークショップの大きな要素なので、
ワークショップとはこういうもの、という定義はありません。
開催者・参加者の数だけその種類があると言っても過言ではないのです。
現在はワークショップを取り入れている一般企業も珍しくありませんし、
様々な分野で様々な方法のワークショップが開催されています。
ちなみに、スタニフラフスキー・システムを取り入れ、
数々のスターを排出しているアメリカの有名な養成所では、
卒業後も授業に参加できるシステムになっています。
卒業生はいつでも一から勉強し直せるようになっているのです。
「初心忘るべからず」ということですね。
次回は「レフ」という演劇用語をお伝えします!
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■取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!
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あとがき
19日、松竹のシネコン「新宿ピカデリー」が新宿三丁目にオープン。
新宿には既に「新宿バルト9」というシネコンがありますし、
全国のスクリーン数も増加する一方の近年、映画館の競争も激しそうですね。
また最近の映画館は、ホームシアターとの戦いも余儀なくされているそうです。
ビデオやDVD、Blu-rayはもちろん、ネット配信も年々増加してきていますし、
家庭用のモニターや音響機器もどんどん良くなっていますから、
家で見られればいい、という方も増えてきているのではないでしょうか。
新宿ピカデリーでは、3万円の個室などを作っているそうですが、
劇場ならではの特色を打ち出して、足を運んでもらおうということでしょうね。
こうした動きは、例えば近年人気低迷が伝えられるプロ野球でも同じで、
家でテレビを見るだけではなく、なんとか球場に足を運んでもらおうと、
各球団とも魅力ある球場にするため知恵を絞っているようです。
では、舞台演劇を考えてみると、他の劇場や劇団間の競争や、
どんなものでもそうですが、他の娯楽との競争はあるものの、
こうしたホームシアターとの戦いはまだ生まれていない感じがします。
一昨年あたりは大型の商業演劇が次々にDVD化されていた印象がありますが、
そうした動きもすっかり去ったようですし、
この公演は家で見られればいいや、という発想は出てきませんよね。
日々ライブである舞台演劇は生で見るのが大前提ですが、
舞台の映像化、ネット配信などの流れは今後不可避だと思われますし、
これからは演劇においても、魅力ある劇場を創るという視点も
重要になってくるような気がします。
現在はあまり目や耳にしませんが、もっと観客目線で劇場の善し悪しが
議論されるようになると良いのかもしれませんね。
kantaro
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