2008/05/07
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お芝居めるまが「シアターリーグ」
Vol.298
http://www.moon-light.ne.jp/
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1703年の今日は、人形浄瑠璃「曽根崎心中」が初演された日です。
近松門左衛門の作品で、浄瑠璃・歌舞伎の演目として有名な「曽根崎心中」。
これは当時大阪で実際に起こった出来事を舞台化したもので、
世間の話題を舞台化する「世話物」を創り上げた作品と言われています。
このように長い歴史があるものの、あまり再演されることがなかった同作は、
戦後になって復活。最近では宇崎竜童が、ロックと文楽をコラボレーション
させた「ROCK 曽根崎心中」なども上演しています。
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今週の
舞台・演劇用語
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「スモーク」(Smoke)
舞台を観ていると、スモーク(煙)を使った演出をしばしば目にしますよね。
最近は「スモークマシーン」という煙を発生させる機械を使っていることが
多いのですが、用途によって様々な種類のものが使われています。
みなさんもよくご存じなのは、ドライアイスではないでしょうか。
ドライアイスは二酸化炭素を固化させたものなので、
気化しても空気より重く、舞台上を這うように煙が広がり、
やがてさらに低い客席の方へと流れていきます。
また、登場シーンや場面転換で使われる
勢いよく吹き出してくるスモークも炭酸ガスを利用しており、
これも二酸化炭素でできています。
共に手軽で安全ですが、スモークがすぐに消えてしまう、
若干濡れてしまう、空気よりも重い、などの難点もあります。
そこで、一般の煙のように空間を漂う、モクモクとしたスモークには、
多くの場合オイルでできた専用液を用います。
専用液を用いると、様々な演出のスモークが可能になりますが、
オイルにも様々な種類があり、可燃性の物の場合、
取り扱いに注意が必要なのはもちろん、
消防法により危険物の使用禁止解除申請が必要となります。
他にも、発煙筒や花火のように火薬を用いたものなど、
スモークには数多くの種類があります。
最近は安全で無害な専用液の開発・改良も進んでいるようですし、
用途や会場によって判断し、お客様が安全に楽しめるように
スモークは使い分けられているのです。
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あとがき
マスコミには言葉を自主規制する、放送禁止用語というものがありますよね。
これは、例えば「ジャップ」「アメ公」「土人」など、
差別的・侮辱的な言葉を使うのをやめて正しい言葉に直そう、
視聴者などが不快な思いをしないようにしよう、ということだと思うのですが
昔、私たちが学校で習ったような気がする「士農工商えた非人」や「百姓」、
「裏日本」なども、放送禁止用語になっているところもあるそうで、
なんのための規制なんだかわからなくなっている感じもします。
放送禁止用語と言えば、日本では「おまんこ」、英語では「fuck」「shit」
などが有名で、どうしてもこうした禁止用語を使わねばならない場合は、
「おま○こ」のように伏せ字などが用いられていますよね。
しかし、例え上記のように伏せて書いても、文脈などから何を表したいのか
読んでいる方々には伝わるでしょうから、言葉としては生きて
しまっており、こうした行為はあまり意味のないことのように思えます。
ところで、先週上野動物園のパンダ・リンリンが亡くなりましたが、
多くのマスコミが「リンリン死ぬ」という表現で報道するのを
私はどうにも冷たく感じてしまいました。
人が亡くなったときには使わない表現だと思いますし、
死去、死亡など他にも言い方はたくさんあるのですから、
もう少し暖かみのある言葉を選んでくれればいいのになぁと。
言葉というのは、情報を伝える手段であり、
コミュニケーションを図るための手段ですよね。
あの単語はダメと言葉狩りのようなことをするよりも、
各々が言葉を考え伝えることの方が大切なんじゃないかと私は思います。
発言者は受取手がどう感じるかを考え、
受取手は発言者がどのような思いで言葉を発したのかを考える。
それこそがコミュニケーションであり、言葉の持つ役割ではないでしょうか。
kantaro
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