2007/1/17

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.230               http://www.moon-light.ne.jp/
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今日は「今月今夜の月の日」

これは、尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の作中において主人公の貫一が、
裏切った恋人・お宮を下駄で蹴り飛ばし、
「来年の今月今夜になったらば、僕の涙で必ず月は曇らせてみせるから」
と言い放つ、有名なシーンからきています。

「金色夜叉」は、1897年〜読売新聞にて連載され大人気作となりましたが、
作者の尾崎紅葉が35歳の若さで他界してまい、未完の名作となっています。
新派を中心に何度も舞台化されているのはもちろん、
これまでに、なんと20回以上も映画化もされています。



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            演劇ニュース&コラム
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ミュージカル「ドリームガールズ」映画化
ビヨンセやエディ・マーフィが出演

ミュージカルドリームガールズ
作品詳細・CD・DVD情報

神保町花月
吉本興業が京・神保町に新劇場を開館

ラビット・ホール
ブロードウェイの舞台を映画化

落語の蔵
小学館と文化放送が落語のダウンロードサイトを開設

第6回朝日舞台芸術賞
グランプリは「時のなかの時ーとき」

2006年キネマ旬報ベスト10発表
邦画1位は「フラガール」

演劇チケット情報
1/10〜16発売の演劇・ミュージカルのチケット情報



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             今週の舞台・演劇用語
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「介錯棒」(かいしゃくぼう)

「手伝う」「世話をする」という意味の
「介錯」という言葉を先週取り上げましたが、
同じ意味あいで、舞台装置の介錯をする棒のことを「介錯棒」といいます。

劇場に常設の袖幕や文字幕などが、公演によってはセットとぶつかり、
そのままでは昇降しない場合が多々あります。
そんな時に活躍するのがこの介錯棒です。

棒の長さは様々ですが、長い物ですと15尺(約4m50cm)もあります。
長い物なので、素材は竹やアルミなど軽いものがほとんどで、
この長い棒を使って幕の昇降を促したりするわけです。
他にも使い道が多々あり、
照明や吊り道具の向きを変えたり、幕の乱れを直したりと、
舞台になくてはならない存在です。

劇場には、劇場のサイズにあった介錯棒が備えられていることが多いですが、
手の届かないところでの作業が多い公演を行う際は、
あらかじめ劇場に確認した方が良いかもしれませんね。
また、遠くの物を棒を使って動かしたりするのは、見た目以上に困難なので、
担当する方はこの練習もお忘れなく!

次回は「オン ステージ」という演劇用語をお伝えします!
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・取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!



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あとがき

NHKは来年から、過去の番組のネット配信サービス
「NHKアーカイブス・オン・デマンド」を開始する予定ということです。
現時点での計画では、月額¥1,000程度で30本程の作品が見られ、
¥300程の追加料金でダウンロードできるようにする予定とのこと。

¥1,000で30本というと、現在のネット視聴に比べ安い感じはしますが、
受信料で制作された番組であることを考えると、
ストリーミングくらい無料にしても、というような気も。
維持費で年間30億円程かかるそうですから、やむを得ないのかもしれませんが
ちょっと釈然としない感じが残る気もしてしまいます。

一方で、¥300の追加でダウンロードというのは、かなり安いですよね。
例えば大河ドラマでは、DVDだと1話あたり¥1,000以上での販売が常で、
比較するとずいぶん大きな差があります。
逆に考えると、ダウンロード販売はこのくらい安くなければ
意味がないと思いますし、今のネットの価格設定は高すぎですよね。

何れにせよ、NHKの番組は受信料で作られているのは揺るぎない事実ですし、
ましてや受信料の件がこれだけ問題になっているのですから、
ここは受信料を支払っている人といない人で料金の差別化を図るなど、
なにか工夫があっても良さそうに思えます。
仮に受信料を支払わなければTVで見られないシステムができたとしても、
¥1,000で後日ネットで見られるとしたら、
受信料を払わない人は増えていくのではないでしょうか。
番組は受信料で作られている、視聴者のお金で成り立っている、
という紛れもない事実を、NHKはもう少し認識した方がいいような気がします。

                               kantaro
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