2006/5/24

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.196                http://www.moon-light.ne.jp/
       発行部数 まぐまぐ:3888 めろんぱん:160 melma:93
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1978年の今日は、六代目三遊亭圓生などが落語協会を脱退、
新協会(落語三遊協会)を設立した日です。

年功序列で誰でも真打ちに昇進できてしまう真打乱造を疑問視し、
落語協会を脱退したと言われる三遊亭圓生。
圓生は一門で落語三遊協会を結成、独自に活動を開始します。

しかし、1979/9に圓生は心筋梗塞で急死。
その弟子たちも、ほとんどが落語協会に復帰することになりましたが、
三遊亭圓楽とその弟子たちは復帰を選ばず、
大日本すみれ会を立ち上げ、現在も圓楽一門会として活動を続けています。

その圓楽も病には勝てず、先日引退を表明。
1983年から務めた笑点の司会も、5代目となる桂歌丸に譲っています。



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             演劇ニュース&コラム
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2006年トニー賞候補作発表
結果発表と授賞式は6/11

大阪舞台芸術賞が廃止に
大阪府は文化賞の再編を計画

「ダ・ヴィンチ・コード」デジタル配信
デジタルシネマで劇場公開

格安ミュージカルDVD
¥500以下のDVDも

宝塚・SKD・NDT競演
OG・OBたちが史上初の競演

元禄忠臣蔵
史上初の全10編通し上演

演劇チケット情報
5/19〜5/25発売分


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             今週の舞台・演劇用語
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「綱元」(つなもと)

舞台では、多くのバトンが上下するように作られており、
バトンには袖や幕、大道具、照明といった多種多様な物が吊られます。
そのバトンを上下するのに用いられるのが「綱」で、
綱が滑車を通して辿り着いた先を「綱元」と呼びます。
つまり「綱の元(はじめ)を用いてバトンを操作する場所」
ということですね。

劇場の造りなどによって一概には言えませんが、綱元は危険を伴う仕事です。
バトンに吊された物の重さによって、
鎮(しず)という鉄の錘(おもり)で調整を取ります。
このバランスが悪く、怪我をした人も少なくありません。
経験の浅いスタッフの方は気をつけてくださいね。

また、幕を上下するタイミングやスピードなど、
演出的な理解や要素も求められます。
綱元は舞台の奥の奥、主に袖の暗い場所で孤独感と戦いながら、
お客様を楽しませるエンターティナーでいなければならないのです。

近年では電動の劇場も多く、その危険な作業を
コンピューターでコントロールできる劇場も増えてきました。
しかし、古くからある劇場などでは、やはり手動の「綱元」。
劇場側の設置コストの問題だけではなく、突発的な出来事の多い演劇界では、
関係者から機転の効く手動が受け入れられているのが現状のようですね。

来週は月一好評の宝塚用語をお伝えし、
再来週の演劇用語は「幕間・幕の内」という言葉をお届けします!
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・取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!
・演劇においてのアクシデント募集中!




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あとがき

映画「ダ・ヴィンチ・コード」が話題ですね。
AP通信によると、公開3日間の全世界興収が22,400万ドルで
「スター・ウォーズ・エピソード3」に次ぐ歴代2位の記録となったそうです。

これまでも、世界中でヒットした映画はたくさんありましたが、
この映画に関しては、作中でキリスト教を扱っていることもあり、
本当に世界各国でのことが日本でも報道されていますね。
世界は小さく、近くなっているんだなぁと思いつつ、
文化や宗教に関しての難しさも感じてしまいます。

日本は、宗教を持たない国のせいか、島国で独自の文化を築いてきたせいか、
ともかく、わりと異文化を異文化として受け入れる国民だと思うのですが、
映画や演劇、音楽など最近の文化を考えると、西欧文化に侵されすぎの感も。
例えばミュージカルでは、日本人による日本が舞台の作品がほとんどなく、
海外作品ばかり上演されていますよね。
(ミュージカルは日本に来て歴史が浅いので、まだ仕方ないとも思いますが)

経済や産業などに限らず、文化的にも世界が小さくなっていくことを考えると
今後はますます様々な面で世界的視野が必要になってくるように思えます。
そう考えると、文化というのは自分たちを紹介する面もあると思いますし、
海外のものを取り入れるだけでなく、
日本ならではのオリジナリティあるものを創作・表現していくことも、
これからは大事になってくるのかもしれませんね。

                               kantaro
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