お芝居メルマガ「シアターリーグ」

vol.65 2003/11/19




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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.65                http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:5490 めろんぱん:134 melma:22
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今日は勇忌。
勇忌とは、歌人・吉井勇 の1960年の忌日。
「勇」の「忌」日で「勇忌」ですね。
「かにかくに祇園はこひし寐るときも枕の下を水のながるる」
という有名な歌に由来し「かにかく忌」とも呼ばれ、
京都祇園にある歌碑前では、11/8に「かにかく祭」も催されています。

歌人として有名な吉井勇ですが、
1909年、石川啄木 らと共に「スバル」を創刊。
その後は新劇運動の時流に乗り、戯曲も数々発表、
劇中歌の作詞も行っています。

なんだか歴史の教科書に出てきそうな話ですが
ほんの数十年前のことなんですね・・・

ちなみに「スバル」は60号(1913年)で廃刊。
現在発行されている「すばる」は、集英社が1970年に創刊したもの。
主催している「すばる文学賞」からは
森瑤子原田宗典辻仁成 などが輩出されています。


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             演劇関係ニュース 
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「木更津キャッツアイ」封切り

金子文紀監督、岡田准一主演の映画「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」が
15日、全国公開されました。

昨年TBSでテレビドラマとして放送された作品の映画化なのですが
ドラマ放送時は、平均視聴率10.1%と低視聴率番組。
それが、番組終了後徐々に人気が広がり、DVDは13万枚の売上げを記録。
人気は盛り上がる一方で、今回ついに映画化。
1日からは、作品の舞台となっている千葉・木更津と渋谷で先行上映され、
渋谷の映画館では開館以来の初日動員数を記録しました。

この話題の作品、脚本はまたまた宮藤官九郎
今秋公開された「福耳」では映画初主演をこなすなど、俳優としても活躍。
現在はTBS系で「マンハッタン・ラブストーリー」も放送中です。
宮藤はまだ33才。
今後の活躍も楽しみです。


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☆「続・私の中の狼魚の中の狼」(和田周)
  前作、和田周不条理短片劇オムニバス戯曲
  「私の中の狼魚の中の狼」の続編です。
  というより、前作同様、和田周作品からオムニバス劇として
  上演可能な独立小品(五分から十分)を、選びました。
  上演希望集団の俳優数および上演趣旨に合わせて自由に選んで、
  独自の「私の中の狼魚の中の狼」をつくっていただくためのパーツ集です。


☆「合い言葉は勇気」(三谷幸喜
役所広司・香取慎吾・鈴木京香・津川雅彦・山寺幸一・寺尾聡の
演技合戦も話題になった、三谷ワールド炸裂のフジ系ドラマ。



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            今週の舞台・演劇用語
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「アドリブ」(ad lib)

その場の思いつきで話す言葉やリアクションを「アドリブ」と言いますよね。
一般的にも使われているこの言葉ですが、
元はラテン語の「好きなように・気ままに」という意味の言葉が、
英語化し、音楽や演劇などの世界で使われだしたそうです。

舞台上では相手が台詞を間違えたときや、台詞自体が出てこないときに、
お客様にわからないように、そして芝居の進行を妨げないようにと、
この「アドリブ」によって回避することがあります。
しかし、アドリブに失敗するととんでもない空気が漂います。(怖)

「アドリブ」は、台本の読解力や
普段の生活による人間としての幅の広さが反映されると言われています。
日々の努力が大切なのですね。



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あとがき

舞台公演を観るときの携帯電話が問題になっていますが
先日、新宿・シアターアプルに観に行った
「そして誰もいなくなった」では
主演の山口祐一郎、匠ひびきが開演前の放送で
携帯電話に関するミニドラマを展開、携帯の電源を切るよう促していました。

しかし、観劇中携帯の電源は切らなければならないのでしょうか?
あたしは、マナーモードにしておきましたが・・・
マナーモードと言っても、誤って音を出してしまう人がいるので
電源から切れ、という話になっていたのでしょうか?

当欄でも、あたしは散々
公演主催者側の演劇界全体の発展や社会的認知の推進を込めて
いろいろと書いてきました。
が、この携帯問題を始め、客として観る側も
テレビなどの映像作品を観るのとは違い
一緒に作品を創造する空間を共有しているという意識を持ち
よりより舞台を作り上げる雰囲気を
共に作り上げることが重要なのではないかと、
電源を切れ、と放送されたのにマナーモードにしかしない
あたしは思ってみたのでした。
                            kantaro
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