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劇団キンダースペース「金色夜叉」
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投稿日時 2012/1/11 19:53
ゲスト
劇団キンダースペースは2012年1月18日(水)~22日(日)、東京・両国シアターカイ(墨田区両国)にて、キンダースペースオリジナル版「金色夜叉」(原作/尾崎紅葉 構成・脚本・演出/原田一樹)を上演致します。 キンダースペース版「金色夜叉」の上演テーマは「喪失をエネルギーにする日本人、その感性と気づき」です。この作品は尾崎紅葉により1897年より5年に渡り新聞に連載され一世を風靡しましたが、未完のまま作者は亡くなっています。多くの映画化・舞台化もされてきたこの人気小説を「金貸し」という人生を選んだ貫一と彼の人生を変えるほどの衝撃を与えた宮の「喪失」を軸に、キンダースペース版として描きます。
劇団キンダースペース(所在地:川口市西川口 代表:原田一樹)は、1985年の創立以来オリジナル演劇の製作と上演を目的として、年間3本~4本の創作劇を上演して参りました。2011年12月までに32回の本公演・28回のアトリエ公演・10回の地方公演、また年間を通してプロ・アマチュア・学生を対象にした各種ワークショップを本拠地西川口以外に全国各地で開催し、「演劇人として」を合言葉に活動しております。
キンダースペースはここ十五年、現代演劇の祖といわれるユージン・オニールを皮切りに、ギリシャ悲劇からシェークスピア、チェーホフ、イプセン作品を上演する中で、私たち日本人におそらく古来より綿々と流れる感性の独自性に気づき、掘り下げる作業を続けて参りました。 海外の作品を題材にする際にも、必ずその根底にテーマとして保ち続けてきたのは「日本人としての感性と気づき」です。
今回、かつて新派の三大演目として「不如帰」「婦系図」と並び日本人の心を捉えた「金色夜叉」を取り上げることで新たに浮かび上がってくる、主人公たちの「喪失」を軸に、その果てに金貸しの一生を送る寛一と、後悔から離れられない宮の心情にドラマを求め、新派とはまた違った、現代人の心理を深く捉える独自の舞台に立ち上げたいと考えています。
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「金色夜叉」という物語が明治期に、文壇ではなく圧倒的な数の一般読者に刺激的であったのは、財閥富山の求婚に心が振れたお宮と、その変心に衝撃を受けた貫一が、逃げもひきこもりもせず、「金貸し」という、いわば人間の最も赤裸々な部分と密に絡まり合う職業を選んだことにある。 人はどのように自らの人生を選ぶのか? それ以前に「選ぶ」ということはどのように可能なのか? むしろその喪失こそが宮と貫一を生きさせたのではないのだろうか。 そしてこの逆説はおそらく、今の我々の人生の根幹に澱んでいる。 物語は、全てが貫一の回想という様相、 つまり間貫一が、自らの運命に逆らおうとする物語として進む。 【構成・脚本・演出 原田一樹】
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【公演詳細】
■日時/2012年1月18日(水)~22日(日) ■開演時間(開場は開演の30分前) 18・19日/19:00 20・21日/14:00・19:00 22日 /14:00 ■劇場/東京・両国シアターX(カイ)/TEL03-5624-1181 ■料金/前売り4,000円 他ベア割引・演劇養成所生割引・学生割引など割引チケット有り
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