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笛井事務所プロデュース「友達」

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/9/3 0:39
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笛井事務所では、ノーベル文学賞に最も近いと言われながら68歳でこの世を去った作家・安部公房の生誕90年を記念して、氏の代表戯曲「友達」を上演致します。
演出には文化庁新進芸術家海外留学制度によってブロードウェイ研修を積み、今年2月に嶽本野ばら原作・いしだ壱成主演の「破産」を演出して好評を博した文学座注目の若手・望月純吉、プロデュースは無名塾出身の女優でテレビドラマ等に出演の後、単身渡米し、ニューヨーク留学中に演劇プロジェクト・笛井事務所を立ち上げた奥村飛鳥が手掛けます。

【公演詳細】
日程 2014年9月18日(木)~21日(日)
劇場 明石スタジオ(東京・高円寺)
出演 土田卓 山本祐梨子(劇団俳優座)奥村飛鳥 桂憲一(花組芝居)、他
チケット 3500円~4200円
※タイムテーブル等は笛井事務所Facebookページ(http://www.facebook.com/FeyOffice)を参照

【上演の経緯】
小説「砂の女」「他人の顔」などで知られる安部公房は自らの創作を小説だけに留めず、数々の戯曲を発表しました。その情熱は、自身の演技システムを実践する劇団「安部公房スタジオ」を立ち上げるほどになり、晩年にはアメリカ公演で絶賛されるという功績を残しています。
現在でも海外では絶大な人気を誇る安部公房ですが、残念ながら国内でその演劇を目にする機会は多くなく、この度の公演は生誕90年という節目に安部公房演劇の再評価を目指して企画されました。

【あらすじ】
ある夜、独り暮らしの男のアパートに一家がやって来る。男はその家族と面識がないが彼らは男の友達だと言い張り、まるで当たり前の様に居座ってしまう。友愛で迫る家族をなんとか追い出そうと、あの手この手で応戦する男だが・・・。果たして”友情”という言葉で包まれた行為は善意か、悪意か。

【作品について】
1967年に発表された「友達」は数ある安部公房戯曲の中でも、最も人気のある作品であり、不変の人間社会を描いています。
近年では2012年に起きた尼崎での事件に酷似していると言われ、衝撃が走りましたが、安部公房ファンマガジン「もぐら通信」を発行するコアなファンからは、インターネットやSNSなど情報やツールが溢れる中で他人との付き合い方に悩んだり、コミュニケーション不足によるトラブルに苛まれる私たち現代人の日常にこそ、安部公房が「友達」によって提起した問題が潜んでいると考えられています。
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