2011年9月25日(日)よる9時から放送する水谷豊主演のドラマ特別企画『居酒屋もへじ』(よる9:00〜10:48)の主題歌を、歌手の佐良直美が担当することになった。テーマとして採用された曲は佐良自身が昨年11月に、27年ぶりに発表した「いのちの木陰」(作詞:山川啓介、作曲:渋谷毅、ビクターエンタテインメント)。今回はさらに石井ふく子プロデューサーからの希望で、ドラマのために彼女が作曲した挿入歌もレコーディングし、久しぶりにドラマから佐良の美声が聞けることになった。
佐良といえばデビュー曲の「世界は二人のために」(1967年)、「いいじゃないの幸せならば」(1969年)などの大ヒットで一世を風靡したほかに、石井プロデューサーの人気ホームドラマ『肝っ玉かあさん』(1968年4月〜72年1月)と『ありがとう』第4シリーズ(1974年5月〜75年4月)では、女優としてのドラマ出演と同時に歌手としてテーマ曲も受け持った。今回の主題歌はそれ以来で、なんと37年ぶりということになる。ちなみに、特別番組に佐良の曲がテーマとして登場するのは初めて。
昨年の夏、「いのちの木陰」のレコーディングに立ち会った石井プロデューサーは、「そのとき初めて聴いたんですが、声が温かくて、気持ちの中にすうっと音が入ってきました。これは将来の仕事のためにとっておこうと思いました」と当時を振り返る。そして今回、「心のふれあいを描く『居酒屋もへじ』にぴったり」とテーマ曲に即決したという。
久々にドラマの主題歌を担当した佐良は、「挿入歌の制作にあたって、ドラマのビデオを3回観ました。テーマ曲の「いのちの木陰」のコード進行に合わせて、切なさと軽やかさがにじむ2曲をつくりましたが、久しぶりのことで譜面を書くのに苦労しました」と苦笑い。それでも6時間に及ぶレコーディングも難なくこなし、プロの真髄を見せつけた。
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