千葉県松戸駅前エリアのまちづくりプロジェクト「MAD Cityプロジェクト」（以下、本プロジェクト）はこの度、2月より本プロジェクトで運営するイベントスペース「FANCLUB」にて映画の上映イベントを開始します。これまで音楽イベント、貸切パーティー、トークイベントなどの会場として運用。今後はインディーズ映画や単館系映画の配給側との直接取引をベースに、自主企画で映画上映にも取り組むことになります。
48万人の人口を抱える松戸にて、特にその玄関口であった松戸駅前は繁華街として知られ、かつては5館近い映画館が軒を連ねていたと言われております。しかしながら近年の商業停滞などもあり、唯一の映画館となっていた「シネマサンシャイン松戸」が先月1月末に閉店しています。近隣エリアの大型シネマコンプレックスの存在がこのような映画コンテンツ不在につながった一方で、多くの人びとが住まう松戸においてはむしろインディーズや自主配給といった小規模で個性ある映画需要はまだまだあるのではないかという期待を踏まえ、今回は映画上映をスタートすることにいたしました。
千葉県松戸駅前エリアのまちづくりプロジェクト「MADCityプロジェクト」（以下、本プロジェクト）はこの度、2月より本プロジェクトで運営するイベントスペース「FANCLUB」にて映画の上映イベントを開始します。これまで、クラブ音楽などの音楽イベント、貸切パーティー、トークイベントなどの会場として運用して参りましたが、今後はインディーズ映画や単館系映画の配給側との直接取引をベースに、自主企画で映画上映にも取り組むことになります。まずは2月から3月にかけ、海外の著名アートコレクターを取り上げたドキュメンタリー映画「ハーブ＆ドロシー（2008年・アメリカ）」などの上映を行います。
今後しばらくは試行期間と位置づけ、また松戸駅の沿線両サイド（上野・北千住・取手）に東京藝術大学があることを踏まえて自主制作などで活躍する若手映画監督の作品などを独自に呼びかけ上映を行います。また「ハーブ＆ドロシー」同様にインディーズ系の配給会社による新作映画の上映なども検討していきます。また会場となるFANCLUBは一般的な映画館としての設備は十分とは言えませんが、普段からカフェ（平日）やバー（週末）として運営がされていることを活かし、映画鑑賞後に同じ映画を観たファン同士で飲食を楽しむなど、新たな映画の楽しみ方を提案できればと思っております。
本プロジェクトのようなまちづくりの観点からすると、松戸のように北千住・柏など周辺地域と比べて停滞しているように思われているまちにおいて、既存エンターテイメント施設がこれまでの経済原理では成り立たなくなることは当然のことであり、一般的にエンターテイメントコンテンツの喪失は大きな損害です。しかしそのことは一方で、これまでとは異なる考え方・手法で松戸におけるエンターテイメントを改めて試行錯誤する必要性を示しています。ついては今回の映画上映に関するチャレンジについてぜひご注目いただければ幸いです。
■映画上映の概要
会場 FANCLUB（千葉県松戸市本町20-10 ルシーナビル7F） 松戸駅徒歩3分
客席 30席（着席）
料金 500円/1ドリンク付
フード・ドリンク ポップコーン、生ビール、カクテル、ソフトドリンク各種
直近の上映予定 ・2月23日（土）19時～ 「ハーブ＆ドロシーアートの森の小さな巨人（2008・アメリカ）」
監督：佐々木芽生
・3月9日（土）19時～ 「ムージック探偵 曲菊彦（2012・日本）」
監督：ヤングポール、田中洋一
http://madcity.jp/fanclub
