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怪談 牡丹燈籠

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018/2/6 15:59
最首志麻子  新米   投稿数: 2
原作/三遊亭円朝  脚本/大西信行 演出/鵜山仁

公演期間:2018年5月25日(金)~6月3日(日)
会場:新宿南口 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

【 解 説 】
闇夜に響く下駄の音。カラーン…コローン…と。
ご存知、三遊亭円朝の傑作落語が原作で、杉村春子と北村和夫の名コンビで上演された怪談噺の舞台化作品。74、86、95年と杉村が好演し、98年には新橋耐子と北村で再演されました。人の業はお化けよりも怖いとよく言われますが、この話はまさにそれ。新三郎に恋焦がれ死にしたお露が幽霊となって新三郎を取り殺すのは、お話のほんの一部分。色と金に目が眩んだ人間たちの因果応報を描き、観客はお峰と伴蔵夫婦の丁々発止のやり取りを笑って観ているうちに、ゾッとする結末へと連れて行かれる。もはや伝説となった文学座版牡丹燈籠が20年の時を経て蘇ります。物語の中心となり、かつて杉村、北村が演じた伴蔵、お峰の夫婦を演じるは、ベテラン早坂直家と富沢亜古。新三郎と幽霊お露には期待の新人、釆澤靖起と永宝千晶。永宝は2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にて主人公レイ役の吹き替えを担当し話題となりました。
お化けより怖いのは人の欲。鵜山版『怪談 牡丹燈籠』に乞うご期待!

【 あらすじ 】
旗本飯島平左衛門の娘お露はふとした機縁で浪人萩原新三郎を見染め、恋い焦がれた末に焦がれ死に、乳母のお米もその後を追った。それを伝え聞いた新三郎は念仏三昧の供養の日々を送っていた。折しも盆の十三日、死んだと聞いていたお露とお米が幽霊となり牡丹燈籠を提げて、門口に立った。二度と会えぬと思い詰めていた二人は激しく燃える。お露がこの世の者でないと知ってか知らずか…。
一方、平左衛門の妾お国は、隣の屋敷に住む宮野辺源次郎と人目を忍ぶ仲。家督を早く乗っ取りたく焦った二人は、奸計を巡らしつつ閨(ねや)の中。そこを平左衛門に見つかるが、返す刀で平左衛門を切り殺し、江戸を出奔する。さて、新三郎は夜毎お露と逢瀬を重ねていたが、この家に出入りをする伴蔵は、日毎に痩せ細る主人を見て、これでは取り殺されると、新幡随院の良石和尚から死霊退散のお札を貰い、戸口や窓に貼りつけ、新三郎の海音如来の尊像を身に付けさせる。――中に入れず牡丹燈籠は空しく萩原の家の周りを漂うばかり――新三郎に逢えぬお露の嘆き悲しみを見て、不憫に思ったお米は伴蔵にお札と如来像を取り除いてくれと頼むのだった。それを知った女房お峰の入れ知恵で、百両の大金と引き替えに伴蔵がお札を剥
がすと、牡丹燈籠はうれしげに高窓に吸い込まれて行った。それから時が流れ、また、盆がやって来た。
ところは野州栗橋宿。そこには、関口屋という大店の旦那におさまった伴蔵とお峰の姿があった。

スタッフ
【美術】乘峯雅寛【照明】古宮俊昭【音響】秦 大介【衣裳】前田文子【殺陣・所作指導】澤村國矢【舞台監督】加瀬幸恵【演出補】西本由香【制作】友谷達之、最首志麻子

出演
早坂直家、石川武、大原康裕、沢田冬樹、采澤靖起、相川春樹、富沢亜古、つかもと景子、岡寛恵、梅村綾子、高柳絢子、永宝千晶

原作:三遊亭円朝
天保10年(1839年)~明治33年(1900年)江戸時代末期から明治時代に活躍した落語界の大看板。歴代の名人の中でも筆頭に巧いとされ、多くの落語演目を創作した。江戸・東京の落語・三遊派の大名跡であると共に、怪談噺の原作者としても広く知られる。滑稽噺より、人情噺や怪談噺など、講談に近い分野で独自の世界を築く。圓朝の噺が三遊派のスタイル(人情噺)を決定づけた。圓朝による新作落語には名作佳作とされる作品も多く、多数が現代まで継承されている。特に『死神』は尺が短いこともあって、多くの縁者が演じている。人情噺では『粟田口霑笛竹』や『敵討札所の霊験』、怪談では『牡丹燈籠』『真景累ヶ淵』『怪談乳房榎』などを創作した。今なお落語界はもとより歌舞伎をはじめ、演芸界全般に影響を与え続けている。命日の8月には谷中の全生庵にて円朝まつりが行われる。

演出:鵜山仁
慶應義塾大学文学部フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座附属演劇研究所に入所(17期)。1982年、座員に昇格。ウィット溢れる演出術で俳優の意外な一面を引き出す手腕と、言葉から着想される膨大なイメージをあらゆる表現・素材を使って劇空間に現出させる力に定評がある。2004年、第11回読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞を受賞。2007年6月~2010年8月、新国立劇場の第四代演劇芸術監督を務める。 主な作品に『グリークス』(第25回紀伊國屋演劇賞団体賞)(文学座)、『コペンハーゲン』(新国立劇場/第9回読売演劇大賞優秀演出家賞)『父と暮せば』『円生と志ん生』(以上こまつ座)『ヘンリー六世』(新国立劇場)またオペラやミュージカルなどの演出も手懸ける。2014年には新生『女の一生』を手掛け、旧作の新規立ち上げに新たな可能性を見出す。2015年『トロイラスとクレシダ』(世田谷パブリックシアター+文学座+兵庫県立芸術文化センター)『廃墟』(劇団文化座+劇団東演)2016年『その人を知らず』(新劇交流プロジェクト/劇団東演+劇団文化座+劇団民藝+劇団青年座+文学座)などで劇団やカンパニーの垣根を越えた合同公演に取り組む。

タイムスケジュール
5/25(金)18:30 ★夜割
5/26(土)13:30
5/27(日)13:30 ◎アフタートーク 神田陽子(講談)×出演者
5/28(月)18:30 ★夜割
5/29(火)13:30
5/30(水)13:30
5/31(木)13:30
6/ 1(金)18:30
6/ 2(土)13:30
6/ 3(日)13:30

前売り開始 4月19日(木)

入場料
一般 6,000円 夜割 4,000円(5/25、28) 
夫婦割 10,000円 ※ ユースチケット  3,800円(25歳以下)※ 中・高校生  2,500円 ※ ※=取り扱いは文学座のみ

★車イスでご来場のお客様は、必ずご観劇前日までに購入席番を文学座までご連絡下さい。
★未就学児童のご入場はご遠慮下さい。


 
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