九尾狐[クミホ]とは、九つの尾を持った千年を生きる狐で、中国・朝鮮・日本で昔から伝えられている伝説です。本作は各国の伝説と民話をもとに新たに構成した新作ミュージカルです。脚本:金是佑[キム シーウ]、作曲:宮川彬良により、2001年に韓国にて上演されるはずでしたが、諸般の事情により上演されないまま眠りについていました。そしてこの度満を持して、<プラット開館5年記念事業>として、17年の時を経て初舞台化いたします。
とある山中では、永遠のいのちと9つの尾を持つ千年狐たちが、旅人を襲うといううわさがあった。しかし、まだ8つの尾しか持っていない女狐の梅花[メイファ]は、千年生きることを神の呪いでしかないという思いを抱き、儚くも美しい愛を生きる人間に憧れていた。千年生きることこそ神の祝福であり、愛は人間を支配するため神が作った戯れとする姉の紅梅[ホンメ]は梅花をことあるごとに諫めていた。
ある日、猟師との戦いでケガを負った梅花は木こりの河柳[ハユ]に助けられる。梅花は人間の姿に変身し、河柳の家を訪ねると二人はやがて恋に落ち、祝言をあげて松花[ソンファ]という一人娘も生まれ幸せに暮らしていた。ある満月の晩、河柳は、王の病気の治療のため不老長寿の特効薬となる千年狐の肝を探すという命を受けた武士たちの道案内を依頼される。そこで起きた武士と狐の争いに巻き込まれ、河柳は自分と紅梅を心配して山に様子を見にきた梅花に誤って矢を放ってしまう。梅花が真実を告げて息絶えると、怒りの紅梅は自らの体を引き裂き、肝を河柳に無理やり食べさせ死んでいく。一方の河柳は千年生きる呪いをかけられた狐にされ、妻を殺めた後悔を背負っていきていくことに。その千年後?今度は、人間に生まれ変わった紅梅、梅花と出会う。しかし再び起こった狐と人間との争いの中、梅花を守ろうとする狐の河柳だったが、その梅花に斬りつけられ致命傷を負ってしまう。死にゆく河柳は千年前の愛を告白して絶命する。前世で愛し合った記憶を思い出した梅花は永遠の愛を誓い泣きじゃくるのだった―。
【日時】
2018年1月20日(土)13:00/18:00
2018年1月21日(日)13:00
【会場】
穂の国とよはし芸術劇場PLAT・主ホール
【スタッフ】
原作:金 是佑
音楽監督・作曲:宮川彬良
演出・構成:田尾下 哲
副音楽監督:西村 友
日本語訳詞:安田佑子
振付:平山素子
照明:沢田祐二
舞台美術:松岡 泉
衣装:萩野 緑
音響:小幡 亨
舞台監督:村田 明
演奏:ピアノ(宮川 彬良)・ヴァイオリン・チェロ・他(全5名)
【キャスト】
梅花:昆 夏美
河柳:小野田龍之介
紅梅: J Kim
領主:宮川 浩
男:中山 昇 香取直登 宮垣祐也
女:白木美貴子 堤 梨菜 鈴木亜里紗 桑原麻希 水田千聖 宮川安利
松花 (梅花と河柳の子供):子役(女の子)1名
【発売日】
2017年8月26日(土)
【チケット料金】
全指定席・税込
S席7,000円/A席6,000円 ほか
【チケット取扱い】
プラットチケットセンター
チケットぴあ
ほか
【問合せ】
プラットチケットセンター
TEL:0532-39-3090(10:00~19:00 休館日を除く)
サイト
https://www.toyohashi-at.jp/