キ上の空論#7
「青の凶器、青の暴力、手と手。この先、」
【作・演出】中島庸介(なかしまようすけ)
【劇場】東京芸術劇場シアターウエスト
【日程】2017.8.31(木)〜9.3(日)
【出演】新垣里沙 高橋明日香 岩井七世 下垣真香 斉藤ゆき 須田拓也 野口オリジナル いしいまい
石塚みづき 鈴木研 加茂井彩音 野中ななみ 中村優 他
【劇場】
東京芸術劇場シアターウエスト
【日程】
2017.8.31(木)〜9.3(日)全6ステージ
31(木)19:00
1(金)14:00/19:00
2(土)13:00/18:00
3(日)13:00
【チケット料金】
前売 5000円
当日 6000円
【発売日】一般:7月15日(土)
【内容紹介】
手を叩くこと、手を合わせること、それにはたくさんの意味や想いがあって・・・。
先生が、クラスの男子に「うるさいですよー」と言いながら、ぱんぱんぱん、と、手を叩く。舞台の演出家がシーンを
止めるとき、手を叩く。大笑いをする時、手を叩く。踊る時、手を叩いて、リズムをとる。誰かを褒め称える時、拍手する。
バスケットの試合に勝ったとき、君の手とハイタッチした。そのあと、2人で1個のおにぎりを分けっこして食べた。
手を合わせて、小さく「いただきます」した。不安な時、安心したくて、君の手を握った。あの子が死んだ時、目を瞑って、
2人で、祈るように手を合わせた。
「私、君のことが、ほんとはずっと嫌いだった」そう言って、握っていた手を離して、さよならした。
物語は15歳から・・・。
私のクラスには、ひとり、変な女の子がいて、その子はいつもイライラしていて、いつも、誰かに怒っている(こないだは、
それで、男子と喧嘩して鼻血をたらしていた・・・)。
その子の名前はアオちゃんで、私はこの子が苦手というか、こわくて、毎日、目を合わせないように頑張っている。
でも気をぬくと、見ちゃう、目で追ってしまう。アオちゃんは、泣きながら闘っているようにもみえた。
【中島庸介コメント】
旗揚げからあっという間に3年経ちました。スタジオ公演で地味にやっていこうと作ったユニットだったんですが、ありがたい事に劇場で公演を打たせてくれる機会が増え、なので“地味にやる事”をやめました。中途半端はよくありませんから。今後はちゃんと、しっかり、「演劇」をやっていこうと思います。やはり演劇は「劇場」です。
キ上の空論はいつも作品タイトルに「色」を入れるんですが、今回は旗揚げした作品と同じ「青」を入れました。これは僕にとって、勝手に、“新たな出発”を意味していて、内容も旗揚げ公演同様「女の子青春物語」です。まだ完本しておりませんが、素晴らしい俳優ばかりなので、おもしろくないわけないと思うんですね。
今後は劇場でガンガン芝居を作っていきます。大きく、新しくなったキ上の空論に、どうぞご期待くださいませ。
【キ上の空論 プロフィール】
2013年12月旗揚げ。リジッター企画の作・演出を務める中島庸介がひとりで勝手にやってる別ユニット。
リジッター企画では『なさそうでありそうな非日常』を描くのに対し、キ上の空論では、言葉遊びや韻踏み、擬音の羅列や呼吸の強弱、若者言葉や方言など、会話から不意に生まれる特有のリズム〈音楽的言語〉を手法に『ありそうでなさそうな日常』を綴る。
【中島庸介 プロフィール】
1985年9月19日岐阜県生まれ。作家・演出家・俳優。
18歳から独学で演劇を学び、岐阜・名古屋で活動。
2009年東京進出と同時に演劇ユニット「リジッター企画」の作家・演出家として活動開始。
2013年に個人ユニット「キ上の空論」を旗揚げ。全作品の脚本・演出を手掛ける。
「純粋性と残酷さ」という人間が持つ二面性から生まれる「歪み」をあくまでも希望的に描く。
2015年にはチャットモンチー・福岡晃子が音楽を担当したキ上の空論#4「東京虹子、7つの後悔」で
MItaka“Next”Selection16thに参加。
また、ロックバンド・東京カランコロンの「恋のマシンガン」初回限定盤ショートフィルム脚本(監督:ロロ・三浦直之)や、SCHOOL OF LOCK!(東京FM)連続ラジオドラマ「君恋物語〜届け〜」の脚本など、演劇だけでなく、
幅広いジャンルの作品を発表している。
HP:
http://kijyooo.comツイッター:@kijyooo