今年で13回目を迎える米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」(企画運営:株式会社パシフィックボイス、代表:別所哲也)は、グランプリ作品を始め、各オフィシャルコンペティション受賞作品を決める公式審査員を、犬童一心(映画監督・CMディレクター)、小澤征悦(俳優)、菊川怜(女優)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、ジョージナ・ポープ(プロデューサー)の5 名に決定いたしました。(※敬称略・五十音順)なお、菊川怜氏は「旅シヨーット!プロジェクト」の公式審査員も兼任しています。
当映画祭では毎年、映画監督、俳優、女優、文化人の方など、幅広いジャンルの方に公式審査員をお願いしています。今回選出された各氏も、映画業界のみならず各界で活躍されており、映像の魅力を知り尽くしている方々です。5 名の審査員には、インターナショナル部門、アジアインターナショナル部門、ジャパン部門、それぞれから1 作品の優秀賞を、また全てのコンペティション対象作品の中から1作品の総合グランプリを選出していただきます。総合グランプリを受賞した作品は、次年度の米国アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象になることが決定しています。授賞式は、6 月26日(日)に明治神宮会館にて行われます。各賞の発表にご期待ください。
■犬童一心(映画監督・CMディレクター)
1960年生まれ。高校時代より自主映画の監督・製作をスタート。大学在学中に脚本・監督を手がけた『気分を変えて?』がぴあフィルムフェスティバルに入選。大学卒業後はCMディレクターとなり、TV-CMの企画・演出を手がけながらも、映画製作を継続。『二人が喋ってる。』('95)で日本映画監督協会新人賞、『ジョゼと虎と魚たち』('03)で第54回芸術選奨文部科学大臣新人賞、『メゾン・ド・ヒミコ』('05)で第56回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど、数々の映画賞を受賞。その他の主な作品に、『タッチ』('05)、『黄色い涙』('07)、『眉山びざん』('07)、『グーグーだって猫である』('08)、『ゼロの焦点』('09)など。また、『大阪物語』('98)、『黄泉がえり』('02)では脚本も手がける。
■小澤征悦(俳優)
1974年サンフランシスコ生まれ。米ボストン大学で演劇を学び、98年NHK大河「徳川慶喜」(沖田総司役)でデビュー。その翌年99年、崔洋一監督『豚の報い』で鮮烈な映画初主演デビューを果たす。以降も映画・ドラマ・舞台と活躍中。主な出演作に映画では、‘00『ざわざわ下北沢』、’01『東京マリーゴールド』(市川準監督)、『ホタル』(降旗康男監督)、’04『隠し剣鬼の爪』(山田洋次監督)、’06『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督)、’07『犯人に告ぐ』(瀧本智行監督)、’08『クライマーズ・ハイ』(原田眞人監督)、’09『劔岳点の記』(木村大作監督)、『わたし出すわ』(森田芳光監督)、’10『相棒劇場版II』(和泉聖治監督)など。
■菊川怜(女優)
1978年、埼玉県出身。東京大学工学部建築学科卒業。99年に東レキャンペーンガールに選ばれ注目を集める。その後数々のドラマ、映画、バラエティ番組などで活躍。2001年にハリウッド映画『DOUBLE DECEPTION』で主演を務めハリウッドデビューを飾る。2007年にはチンギス・ハーンの生涯を描いた映画『蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜』でヒロインを演じたのがきっかけで、日本・モンゴルの国交樹立35周年を記念した「日本モンゴル親善大使」に起用される。2010年には香川県の瀬戸内海に浮かぶ女木島・男木島が舞台となった映画『めおん「恋愛離婚」』の主演を務め、観光庁アドバイザーに任命されるなど、幅広く活躍している。
■鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
1940年福岡出身。京都大学文学部国史学科卒後、毎日新聞社入社。サンデー毎日編集部、クエーカータウン・フリープレス社に1年職場留学、外信部(テヘラン特派員)、サンデー毎日編集長毎日新聞退社後、テレビ朝日系列「ザ・スクープ」キャスター同上「サンデージャングル」キャスター、「ザ・スクープスペシャル」キャスターとして活躍。関西大学社会学部教授。2011年3月まで「スーパーモーニング」コメンテーターを務めた。2001年4月「日本記者クラブ賞」、2004年「日本ギャラクシー賞報道活動部門大賞」。著書『がん患者』(講談社)が6月30日刊行予定。
■ジョージナ・ポープ(プロデューサー)
東京を拠点とした20年以上のプロデューサー・キャリアを通し、日本とオーストラリアの架け橋となるストーリーを製作してきた。第一作は、アムステルダム・ワイドスクリーン・フェスティバルでワイドスクリーン賞を受賞した『最後の弾丸』。その後、ラッセルクロウ、工藤夕貴出演『ヘヴンズバーニング』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。近年は、『ジャンパー』、『HANAMI』、『エンター・ザ・ボイド』、『ナイト・トーキョー・デイ』、そして現在編集中の『メモリーズ・コーナー』で日本側のラインプロデューサーを担当。ジャック・ニクリン共同脚本、クリストファー・ドイルが撮影した、自身の監督短編、『DISJOINTED』はハワイ国際映画祭で上映された。
【上記公式審査員5名によって選出される賞】
■優秀賞(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン各部門で1作品):賞金60万円
・インターナショナル部門
映画祭史上最多の3065作品から、選りすぐりの35作品(16カ国)を上映!特別招待作品には、コリン・ファース、キーラ・ナイトレー出演作「Steve/スティーブ」を始め、「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ主演の「Some boys don’t leave/廊下の彼氏」、ジョセフ・ゴードン=レヴィット(「インセプション」)が脚本・監督・編集・音楽を手がけた「Sparks/スパークス」など注目の話題作を一挙公開。
・アジアインターナショナル部門
映画祭史上最高の585作品の応募があった本部門。特筆すべき点は、参加国の多さ。17の国・地域から応募があり、選ばれたのは17作品(7カ国・地域)。常連の韓国、シンガポール、台湾、インド、中国だけでなく、今年はイランやバングラディッシュなどの国々の作品が上映されます。特別作品として、パク・チャヌク監督がiPhoneで撮影した「波瀾万丈」や、ツァイ・ミンリャン監督(「西瓜」)が故郷マレーシアで撮影した「マダム・バタフライ」など、ここでしか見られないラインナップをご用意しました。
・ジャパン部門
343作品の中から選ばれた16作品を上映。HDカメラなど進化するテクノロジーの波にのり、表現と活躍の場を広げる日本の監督たち。多様な海外映画祭の上映歴を持つ作品が増えてきたことからも、日本作品が国内のみならず、海外でも広く注目を集めていることが伺えます。
■グランプリ(上記部門の優秀賞受賞3作品から最優秀賞1作品を選定)
映画祭公式サイト:
http://www.shortshorts.org/2011/