舞台を創作する過程で、最も困難な作業の一つに「作品の理解を共有する」事が挙げられると思います。この時の「意志の疎通」が難しいわけです。
そこで私達が掲げているものが「全員が書けて演出ができる」と言うものです。これは毎回、作・演出が代わるマルチ集団と言うわけではありません。「板の上で自ら考えられる」プロフェッショナルの集団の物創りを目差すと言うものです。
俳優には、脚本を理解する「読解力」と、脚本を舞台に上げる為の「演出力」、それを実演する「演技力」が求められます。よく荒立ちや初見の時に「本を立ち上げる」と言いますが、この時の作業には、明らかに読解力と演出力が含まれています。
「演技力」とは、身に付けた「俳優の基礎」で実践された、俳優の読解力と演出力の実演。つまり総合的な「創作力」の事が「演技力」であると、私達は考えています。
作家、演出家、俳優と言った分業制の定着は、あくまでも適材の人事であり、創作の作業の分担では無いと、私達は定義しています。
当劇団の稽古では「俳優の創作力向上」に重きを置いた稽古を行っています。勿論、俳優の基礎訓練カリキュラムも「理論・実践」ともに充実しています。
その後の「読解、役作り、その演出法」から、初歩的な「脚本術、演出論」までが、稽古メニューに全て組み込まれています。実際に稽古の中で、それら総合的な「基礎」を「課題創作」に用いて行きます。本番前の「舞台を創って行く時の状態」に、より近い形で稽古を進行していきます。稽古は「基礎の練習」の場では無く「創作の場」であり、本番と同じ「発表の場」であると言う趣旨の下に、実践的な稽古プランを組み立てています。
その他にも「音楽、マイム、殺陣、各種理論。」など、俳優が「板の上で自由に演技を行う」為に必要な訓練が、稽古メニューに取り入れられています。
私達は、「全員が舞台を創れるメンバー」で、質の高い舞台を創って行きたいのです。
「どの様な稽古をやっているのか?」。実際に見て頂いた方が、解りやすいと思います。興味を持って頂いた方は、一度「稽古見学」に来てみませんか? 見学は随時受け付けております。 基礎からしっかり学びたい方も、次のステップへ進みたい方も、歓迎致します。
今回の募集では、年齢、性別、経験等は問いません。 特に男性の方は大歓迎です。 オーディションは行っておりませんので、面接の様な事をさせて頂いております。 先ずは、お話だけでも。 お気軽にご応募下さい。
稽古は夕方から、池袋近辺にて行っております。お申し込みはメールにて。
b.will1973@hotmail.co.jp 電話番号、性別・年齢、経験の有無、応募動機などを送って下さい。折り返し見学の日程等をメールで返信致します。その他のご質問も承ります。
「御伽探検」~メンバー募集係~