~基礎演技のワークショップ~
このワークショップでは、「発声」「自然な演技」「ボディコントロール」、つまり演技に必要な基礎的なことを主眼において学びます。
基礎的なことを学び、短い台詞を用いての立ち稽古に生かす実践的なカリキュラムを組みますので、初心者はもちろん経験者にとっても苦手な部分をチェック・メンテナンスするには有用かと思います。
もう一つ付け加えますと、基礎的なことを学ぶということは俳優として好ましくない本人の癖を自覚し取り除いていく作業が必要になります。役者としてシンプルな楽器を手に入れてもらえたらと思います。
●発声
腹式呼吸と発声と滑舌(かつぜつ)・・・腹式発声を手に入れるか否かは、役者にとって大きな分かれ道になります。「あいうえおいうえおあ・・・」の基礎発声から、それを『自然な台詞』に応用できるよう導きます。
●ボディコントロール
皆さん、演技をしていて「立っていて違和感を感じる」「歩き方や振り返り方がぎこちない」と感じたことはないですか?また、人の演技を観てそう感じたことはないですか?・・・『立ち方』『歩き方』など基本的な動作は野球に例えると素振りのようなものです。初心者から経験者万人にとって、常にチェックしなければならない最も大切な要素です。
また、役者にとっての盲点は『内面的な演技』が成功しても、それが身体的な演技に反映されずらいという不思議な傾向があります。例えば、内面的には苦悩していても、その内面的葛藤が「頭を抱える」「腕を組む」などの連動した行動に移るのに何か微妙な違和感を感じたことはありませんか? ※スタニスラフスキー『身体的行動』
役者の演技は『内面的演技』と『身体的行動』が常に連動していなければなりません。まして舞台上やカメラを前にした場合、そして演出家・監督の指示が入った場合、様々な制約が生まれます。
ここでは、身体的なリラクゼーションを主眼に置いた基礎的なボディコントロールを学びたいと思います。
●自然な演技
『自然な演技』ができるかどうかは、シーンに身を置いて信じられるか否かにかかってます。それは、まるで就寝時に夢をみている感覚(錯覚)に近いと思います。役者にとってそのような状態にコンスタントにもっていき、しっかりパフォーマンスできるようになるのはそう簡単ではありません。
このワークショップでは、シーンに身が置けるようになるための一番近道であり、一番大切な『相手役との交流』にスポットを当てます。台詞があろうとなかろうと、シーン中で相手を『見る』『聞く』ことによって役者が『居所をつかみ』、台詞を『喋れる』ように導きたいと思います。 ※マイズナー・テクニックの「レペティション・エクササイズ」を行います。
また、参加者個人の習熟度によっては、演技に必要な「目的」「前提状況の設定」「感情準備」なども取り入れたいと思います。
終盤には、皆さんが「発声」と「ボディコントロール」を取り入れた実践的な『自然な演技』を体感できるよう、こちらも努力したいと思います。
※事前に、短いモノローグ(独白)と対話台詞をお知らせいたしますので、それを暗記していただき、無駄のない内容に努力いたします。
(日時) 10月6日(土)18時~21時30分
(場所) 阿佐ヶ谷区民地域センター・第一会議室
○JR中央線阿佐ヶ谷駅南口徒歩2分
○東京メトロ丸の内線南阿佐谷徒歩5分
[住所] 〒166-0004 阿佐谷南1丁目47番17号
[電話番号] 03-3314-7211(地域区民センター),03-3314-7435(地域活動係)
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/map/detail.asp?home=H04920(料金) 3千円
(定員) 10名
(服装) 特になし
(連絡先) 沓沢周一郎(クツザワシュウイチロウ)
ご連絡は、必ず以下のアドレスからお願いいたします。
irodorihana10323@Yahoo.co.jp ※以下の明記をお願いします。
①お名前
②連絡先アドレス・電話番号
③このワークショップを何で知ったか?
(講師) 沓沢周一郎
舞台を中心に活動。スタニフラフスキー系の演技を学び、自身の経験を基に後進の指導にもあたる。
(主な作品出演歴)
キャッツ /ウエストサイドストーリー/コーラスライン/エビータ/レミゼラブル/アニー/十二夜(鵜山仁演出)/
マドモアゼルモーツァルト(音楽座) /トゥーランドット(宮本亜門演出)/ガラスの仮面Ⅰ・Ⅱ(蜷川幸雄演出) / 夢をかなえる象(奈良橋陽子演出)
現在、(株)ヴォーカル所属。
俳優養成所、専門学校、ヴォイストレーニング教室講師。