劇団民藝公演
『泰山木の木の下で』
作=小山祐士 演出=丹野郁弓
2019年12月6日(金)~18日(水)
三越劇場(日本橋三越本店本館6階)
瀬戸内海の美しい叙情と、時代の波に抗いながら必死に生きる人びとの哀歓をうたいあげる小山祐士作品。1963年初演いらい宇野重吉演出・北林谷栄主演により、ロングラン上演を重ねてきました。このたびは丹野郁弓演出で、あらたに日色ともゑがハナ婆さんを継いでいきます。
あらすじ
小さな汽船が行き来する瀬戸内海の小さな島。白い大きな花をつける泰山木。その木の下で質素に暮らすハナ婆さんは、貧しいながらも9人の子どもを産み、戦争中に優良多子家庭として表彰されました。しかし3人の子は戦死、のこる6人の子までも、広島の原爆で亡くしていました。思えば、殺されるために産んだようなものだ――。悲しい体験をもつハナは戦後、人助けのつもりで、頼まれると密かに子どもをおろしてやっていたのです。
早春のある日、ひとりの男が泰山木のその家を訪れます。堕胎の罪でハナ婆さんを逮捕しにやって来た木下刑事です。御幸署へ連行する船中でハナ婆さんの話を聞く木下刑事も、また誰にも言えない苦悩を抱えていたのでした……。
キャスト
木下刑事………塩田泰久
神部ハナ………日色ともゑ
須崎刑事………吉田正朗
小使………松田史朗
マリという女………八木橋里紗
出前持ちの青年………大中耀洋
髪を垂らした女………桜井明美
磯部の奥さん………神保有輝美
田舎ふうの紳士………横島 亘
若い船員………平野 尚
漁師の女房………船坂博子
医者………天津民生
看護婦………佐々木郁美
歌を唄う男………千葉茂則
ギターを弾く男………淡谷幹彦(客演)
開演時間
12月6日(金)は18:30開演、7日(土)〜18日(水)は13:30開演(12日(木)のみ1日2回公演で18:30開演もあり)
入場料金(全席指定・税込み)
一般=6,600円
夜チケット=4,400円[夜公演全席]
U30(30歳以下)=3,300円[劇団のみ取扱い・要証明書]
高校生以下=1,000円[枚数限定・劇団のみ取扱い・要証明書]
※U30、高校生以下の方は下記アドレスにお申し込み入力フォームあり
https://www.quartet-online.net/ticket/taisanbokuお申込み 劇団民藝
TEL.044-987-7711(月~土 10時~18時)
劇団民藝ウェブサイト