ユナイテッドピープルが配給するドキュメンタリー映画『幸せの経済学』の監督のヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんが、2012年度「五井平和賞」を受賞致しました。
今世界で起きている、グローバリゼーションに起因する地球規模の問題に対して、根源的な解決の方向性「ローカリゼーション」を提示しているヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんが、この度「五井平和賞」を受賞されたことは、ヘレナさんのドキュメンタリー映画『幸せの経済学』の日本配給会社としてメッセージを届けてきた弊社として大変嬉しく思います。一人でも多くの方が、ヘレナさんの「ローカリゼーション」を知り、困難な時代の道標となることを願います。
受賞理由についての引用:
ISEC (International Society for Ecology and Culture)の創設者であり、代表を務めるノーバーグ=ホッジ氏は、30年以上に渡り、経済のグローバル化が地域の文化や生態系や人々のアイデンティティに与える影響について研究を続け、社会問題、環境問題など世界の諸問題の解決の糸口として、「地域化」「分散化」という代替の経済モデルを提唱してきました。執筆、映画制作、講演など幅広い教育・啓発活動を通して、様々な国や地域におけるローカリゼーション運動を促進することで、固有の文化と生物多様性の回復、コミュニティのつながりと地産地消をベースにした地域経済の強化、ひいては持続可能で公正な社会づくりに貢献してきました。真に豊かな未来に向けた、地道な活動とその功績に対して賞を授与するものです。
授賞式および受賞者記念講演は、11月25日(日)に開催される2012年度五井平和財団フォーラムにおいて行われます。(会場 東京・銀座ブロッサムホール)
http://www.goipeace.or.jp/japanese/activities/news/2012/1206_01.html<ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ>
スウェーデン生まれ。スウェーデン、ドイツ、オーストリア、イギリス、アメリカで教育を受け、ロンドン大学、マサ チューセッツ工科大学などで言語学を専攻する。1975年に外国に開かれたばかりのインドのラダック地方へ赴き、ラダック語・英語辞典を作成する。以来、 ラダックの人々と共に、近代化の波によって失われつつある伝統文化や環境を保全するプロジェクトに携わる。この活動が評価され1986年に、もう一つの ノーベル賞と呼ばれるライト・ライブリーフッド賞を受賞。著書「ラダック懐かしい未来」は40以上の言語に翻訳され、同題の映画とともに世界各国で高い評 価を得ている。また、制作・監督を務めたドキュメンタリー映画『幸せの経済学』(2010年)は数々の映画賞を受賞し、自主上映の和が各地に広がっている。食糧農業の未来に関する国際委員会の創設メンバー、グローバリゼーションに関する国際フォーラム、およびグローバル・エコビレッジ・ネットワークの共同創設者でもある。