横浜・みなとみらいのショートフィルム専門映画館、ブリリア ショートショート シアターでは、 2012年5月19日(土)~27日(日)の期間、黒坂圭太監督『緑子/MIDORI-KO』を上映いたします。本作品を絶賛する 豪華ゲストのトークイベントも開催、 また5月26日(土)には黒坂監督自身によるライブドローイングも実施いたします。
MIDORI-KOをめぐって科学者たちとミドリ、アパートの住人たちによる 食欲むき出しの果てしない争奪戦が始まった。
再開発が進む商店街の廃墟内の秘密研究所で、5人の科学者たちが、来るべき食料危機に備えて野菜と肉を兼ねた“夢の食物”の開発に取り組んでいた。しかしその研究は行き詰まっていた・・・。
ある晩、夜明け前の研究所に一筋の光が差し込んだ。一万年に一度だけ地上を照らす「マンテーニャの星」。この星の大いなる力によって誕生した夢の食物「MIDORI-KO」に歓喜する科学者たち。ところが、喰われることを拒否したMIDORI-KOは研究所を脱走、どこかへ飛び去ってしまった。
血まなこになって捜しまわる科学者たち。そして同じ町内の大学農学部研究生のミドリがMIDORI-KOを飼育していることを突き止める。密かに奪いかえそうとする科学者たち。しかしミドリのガードは堅く、容易に近づけない。そればかりか食欲旺盛なアパートの住人たちも隙あらばMIDORI-KOを喰おうと狙っている。
MIDORI-KOをめぐって科学者たちとミドリ、アパートの住人たちによる食欲むき出しの果てしない争奪戦が始まった。
【『緑子/MIDORI-KO』数々の海外映画祭で上映】
・オタワ国際アニメーション映画祭2010(2010年10月)
・ロッテルダム国際映画祭2011(2011年1月.2月)
・第3回恵比寿映像祭(2011年2月/東京都立写真美術館)
・第49回アナーバー映画祭(2011年3月)
・第27回アムステルダム・ファンタスティック映画祭(2011年4月)
・ボストン美術館 Animation Celebration(2011年4月)
・ニッポン・コネクション映画祭2011(2011年4月)
・チョンジュ国際映画祭2011(2011年4月.5月)
・ザグレブ国際アニメーション映画祭2011(2011年5月.6月 )
・アヌシー国際アニメーション映画祭2011(2011年6月)
・サンフランシスコ国際アニメーション映画祭2011(2011年11月)
・台北金馬映画祭(2011年11月)
・タリン・ブラックナイト映画祭(2011年11月)
・ゴールドコースト映画祭(2012年11月)
・タイタニック国際映画祭(2012年4月)
・ブエノスアイレス・インディペンディント映画祭(2012年4月)
【黒坂圭太 監督 プロフィール】
『変形作品第2番』がPFF’85に入選。『海の唄』(’88)、『みみず物語』(’89)、『個人都市』(’90)などの短編アニメーション映画を次々と発表。手がけた作品は数多くの映画祭や美術館で上映される。代表作のMTVステーションID『パパが飛んだ朝』(’97)は、アヌシー、オタワの二大アニメ映画祭をはじめ数々の国際賞に輝き、世界中で放映された。一方、Dir en greyのPV『Agitated Screams of Maggots』(’06)は、あまりの背徳的過激さから賛否両論を巻き起こし、テレビやDVDで修正を余儀なくされた。近年では即興アニメとペインティングによるライブ・パフォーマンスもおこなっている。武蔵野美術大学映像学科教授。
【ゲスト&イベント情報】
〈5/19(土)伊藤有壱(アニメーションディレクター)、黒坂圭太(映画監督)トークショー〉
~手で創るアニメーションの重要性~ CGが多様化する現在、アニメーションを手で描き創る重要性について
伊藤有壱 (いとう ゆういち)
1998年I.TOON設立、同代表。クレイを中心にあらゆる技法を駆使し、ジャンルを横断し、幅広く活動するアニメーションディレクター。
ミスタードーナツ「ポン・デ・ライオン」CM、平井堅「キミはともだち」MV、松竹110周年記念「ノラビッツ・ミニッツ」、アニメ撮影ソフト
「CLAY TWON」プロデュース、他多数に携わる。代表作 NHK プチプチ・アニメ「ニャッキ!」は今年17周年を迎えた。
日本アニメーション協会常任理事。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授。大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授。
【I.TOON Ltd.】
http://www.i-toon.org/〈5/20(日)塚本晋也(映画監督)、大久保賢一(映画評論家)、黒坂圭太(映画監督)トークショー〉
~発想・想像力について~ 世界が認める才能を支える独創的な「発想」はどこから産まれるのか
大久保 賢一(おおくぼ けんいち)
’75年に原正孝らと雑誌「NEW CINEMA EXPRESS」を刊行、大林宣彦、大森一樹、高嶺剛、長崎俊一などのインディペンデント新作を上映。70年代から80年代にかけての日本映画の大変動に立ち会う。ロッテルダム、ウィーン、香港、仏クレルモン・フェラン、ブリスベーン、オーバーハウゼン、トロント、カンヌetc.の映画祭などにプレス、審査員、プログラム持ち込みで参加。多摩美上野毛、東京造形、東北芸工の各大学で教える。国際映画批評家連盟メンバー、コミュニティシネマセンター理事。
塚本 晋也(つかもと しんや)
1960年1月1日、東京・渋谷生まれ。14歳で初めて8ミリカメラを手にする。87年「電柱小僧の冒険」でPFFグランプリ受賞。89年「鉄男」で劇場映画デビューと同時に、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。主な作品に、「東京フィスト」、「バレット・バレエ」、「双生児」「六月の蛇」「ヴィタール」「悪夢探偵」など。製作、監督、脚本、撮影、照明、美術、編集などすべてに関与して作りあげる作品は、国内、海外で数多くの賞を受賞。北野武監督作「HANA-BI」がグランプリを受賞した97年にはベネチア映画祭で審査員をつとめ、05年にも2度目の審査員としてベネチア映画祭に参加している。俳優としても活躍。監督作のほとんどに出演するほか、石井輝男、清水崇、利重剛、三池崇史、大谷健太郎、松尾スズキらの作品にも出演。「とらばいゆ」「クロエ」「溺れる人」「殺し屋1」で02年毎日映画コンクールほか男優助演賞を受賞している。他、テレビコマーシャルのナレーターとしても活躍。
2012年4月新作映画『KOTOKO』を公開。当映画館でも上映
〈5/27(日)水由 章(『緑子/MIDORI-KO』プロデューサー)〉
~映像を創る、上映するということ〜若手クリエイターへ向けてのトーク
水由 章(みずよし あきら)
1961年札幌生まれ。映像作家、映像プロデューサー。 1980年代半ばより実験映画のシネマテーク、映像フェスティバルの事務局を担当。(株)ミストラルジャパンの代表として2000年にスタン・ブラッケージの幻の最高傑作『DOG STAR MAN(完全版)』を日本で初めて紹介して以降、連続してスタン・ブラッケージ作品の配給・上映活動を手掛ける。 映像プロデューサーとしてアラン・エスカル監督『浮世物語』(2001)や黒坂圭太監督『緑子/MIDORI-KO』を製作する。自らも実験映画を手がけ、作品数は40本余を数え、ロッテルダム国際映画祭、アナーバー映画祭などでも上映される。代表作に『瞬息』(1997)、『水光色』(2002)など。1992~2002年に「映像実験誌Fs(エフズ)」を発行する。
〈5/26(土)黒坂圭太(映画監督)によるライブドローイング(カフェラウンジスペースにて短めのトークもおこないます)〉
~描くということ~ 世界が認める画狂・黒坂圭太ワールドの一片
【上映情報】
■上映日時
2012年5月19日(土)~5月27日(日) 19:50~20:50
■チケット料金
上映:
一般¥1200 /学生・小人・ハンディキャップ¥1,000 /年パス¥500
上映&イベント:
前売り 一般¥1,500/学生・小人・ハンディキャップ¥1,300
当日 一般¥1,800/学生・小人・ハンディキャップ¥1,600
年パス 当日前売り共に¥800
■劇場
ブリリア ショートショート シアター ( HP:
http://www.Brillia-SST.jp/ )
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5丁目3番1 Filmee 2F