学生クリエイターを対象にした映像CM作品コンテスト「学生CMアワード」の大賞受賞作が渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンで放送されています。3カ所の巨大スクリーンをジャックしているのは、日本大学芸術学部4年のアワビッチ監督によるCM。1月31日まで、9時~24時の各6分45秒に放映されます。
「学生CMアワード」では、株式会社Z会の通信教育の「フリースタイル。」をテーマに学生が制作した20作品がエントリーされ、その中から、日本大学芸術学部4年のアワビッチ監督の「しばられない篇」が大賞に輝き、このほど、東京都渋谷区駅前のスクランブル交差点にあるスクリーン3カ所で放映されています。放映は1月31日まで、時間は9時~24時の各6分45秒となっています。
Z会の学生CMアワード公式サイト(
http://www.zkai.co.jp/home/scm/ )では、エントリーしたCM全20作品を視聴できます。
また、2011年3月14日の段階で最も多くCM動画再生された作品も3月末に街頭ビジョンで放映される予定です。
〈アワビッチ監督インタビュー〉
-グランプリを獲った感想をお願いします。-
下手に絵コンテどうりに従来の学習塾と比較しないで(シンプルな撮影にして)良かったな、と思ってます。出演者およびご協力頂いた皆様のお陰です。ありがとうございます。
-渋谷のスクランブル交差点の大画面で1週間繰り返し放映されるんですが、お気持ちは?-
あの大画面をジャックできるなんて、信じられません。
-これをチャンスにクリエイターとして頑張ってください!-
今後、海外に行こうと思っているのですが、その為に今年いっぱいは、貯金と勉強しながらこうして映像を作って過ごします。海外に行っても忘れないでください!
〈選考者の受賞作に対するコメント〉
(株式会社Z会 Web戦略担当 溝呂木 聰さん)
今回のお題であった「フリースタイル。」に対して、
「勉強法に縛られない。」というコピーで解決しているだけではなく、
「何だ!?」と思わせつつ、鉛筆が取れないところでイライラを煽っておいてからの
締め方も良かったと思います。
というリクツは抜きにして、世に出回っているCMとは異なった、
学生ならではの視点で、企画・制作された秀作だと感じました。
こういったシンプルかつ斬新なものこそ、
広告としての役割を果たしていくと期待できます。
(株式会社ムービーインパクト 神酒大亮)
何よりシンプルで「映像的な分かりやすさ」が群を抜いていたと思います。これまでの勉強方法にしばられない「自由」を表現するのってすごく難しいと思うんです。それをガムテープだけを使ってうまく見せたなと感心しました。まず暗闇の勉強しているカット。
手にガムテープが貼られているので「何だろう?」と引きつけられるのですが、ゆっくりズームアウトして、全体が見える。全身と口までガムテープで縛られていて、「何だ?」と思っているうちに『縛られない勉強法』のテロップで答を明かしてくれるんですね。これが気持ちよかった。「なるほどね!」となりました。
そして役者さんがそれを「勉強しづらい!」と言いながら引きちぎり「ブハ!」という解放。ほんと、勉強って苦しいですからね。昔を思い出して共感しました。新しい通信教育は、これまでの勉強がこんな風に縛られているように感じさせるほど違うのかなと、視覚的に刷り込まれた気がします。パンチ力のある作品で良かったです。