9・10月 劇団民藝公演
『篦棒』(べらぼう)
作・演出=中津留章仁
『背水の孤島』『そぞろの民』など〞今〝と徹底的に向き合い重厚な人間ドラマを生み出してきた中津留章仁。
今作では現代の家庭を舞台に一企業の経営者側の視点から、利益追求のために失われる人間性とそれとは無関係に生じる人間の情や交流を通じて、人間らしく生きることを問います。70年代から広く使われてきた「消費者」という言葉。
いつからか無意識に受け入れている私たちは、心をも消費してしまっているのではないか――複雑化した現代社会で思考停止に陥らず人間らしくあり続けるためには? 樫山文枝主演で劇団民藝との初タッグに挑みます!
あらすじ
80年代に小さな飲食店を創業し一代で飲食店グループを展開する大企業へと躍進した大友家。
妻・凛(樫山文枝)は二人の子供の成長を楽しみに生きている。夫・信勝(西川明)は雇用条件の改善を求めている社員に対し労働組合を解体し、不当に解雇。
以降も経済を優先させ、会社への愛着と執着からさまざまな行為で次々と人を切り捨てていく。
夫婦をとりまく人びとの愛憎、友情、欲望も渦巻く中、凛は夫の経営方針に疑問を抱き、経済より人命の尊厳を重視するよう信勝に進言するのだが……
出演=樫山文枝、白石珠江、河野しずか、吉田陽子、桜井明美、飯野 遠、神保有輝美、竹本瞳子、小杉勇二、松田史朗、竹内照夫、西川 明、山本哲也、境 賢一、山梨光國、みやざこ夏穂、齊藤尊史、吉田正朗
装置=乘峯雅寛/照明=宮野和夫/衣裳=宮本宣子/音楽=高畠 洋/音響=佐藤こうじ(Sugar Sound)/舞台監督=中島裕一郎
9月28日(水)~10月9日(日)紀伊國屋サザンシアター
各日1回公演、9月28日、10月6日、7日のみ18:30開演夜の部。他日はすべて13:30開演昼の部。
8月2日(火)午前10時~
入場料金(全席指定・税込み)
一般=6,300円
学生割引=3,150円(劇団のみ取り扱い)
夜チケット=4,200円
お申込み
劇団民藝
TEL.044-987-7711(月~土 10時~18時)
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