【脚本・演出】
竹内一郎
ー漫画か、小説か、通俗か、芸術か、
乱倫か、禁欲か、すべて問題だー
【キャスト】
松村穣
岡本高英
本郷小次郎
松岡由眞
倉多七与
山幸加奈
高橋亜矢
大内慶子
中神一保
吉田潔
河内哲二郎
齊藤奈々江(俳優座)
伊藤広大
藤井玲成
大野育子
塚本茉莉子
内田靖子
高橋舞花
島田晶子
奇妙を包む風呂敷
竹内一郎
「奇妙」あるいは「不可解」という言葉でしか、形容できない夫婦である。
夫の岡本一平は、「日本漫画の父」と呼んでいい人物である。日本美術学校で絵を学び、夏目漱石から絵の腕を買われ、大正時代に朝日新聞で描いた「漫画漫文」という独自のスタイルで、日本漫画の基礎を作った。漫画に映画的手法を自覚的に導入した先駆者でもある。日本漫画の源流は、漫画の神様・手塚治虫のその先、岡本一平にある。彼は弟子をたくさん育てた。絵も天才なら、文章(小説・作詞)も天才、加えて人格者でもある。
妻の「かの子」は、一平の放蕩(当時の芸術家にとって当たり前であった)に絶望し、自ら不倫を繰り返す。歌人として出発し、精神の暗黒時代は仏教に救いを求め、さらに小説家として華麗に花開いた頃には、愛人を自宅に引き入れ、一平、かの子、かの子の愛人、という奇妙な夫婦生活を送る。これほど奔放な女性作家も珍しく、瀬戸内寂聴氏が書いた評伝『かの子繚乱』が大ヒットし、これで一躍有名になったといってもよい。
私の推論だが、かの子の乱倫時代、一平は禁欲で対抗したのではないかと思う。
一平は全てにヒットメーカーだった。だが、かの子は、主に仏教に関するエッセイやラジオ放送、講演などが主な資金源だったのではないか。
かの子ほど「思い通りにいかない悔しさ」を噛みしめた人も珍しい。
本作のために二人を調べ直して、かの子の息子・太郎への愛情の純粋さを知り、私の中でまた「奇妙なり」が木霊した。そして、二人を包む風呂敷を一つ思いついた。その風呂敷は破たんするだろう。破たんしても一向に構わない。観客の皆様には、破たんっぷりを存分に楽しんでいただきたい。
【スタッフ】
脚本協力=中島直俊
舞台美術=松野潤
音響=松本昭(音スタ)
照明=今西理恵(LEPUS)
衣装=佐々波雅子
振付=土屋貴俊
舞台監督=小沢真史
舞台監督助手=佐藤謙一
演出助手=荒井章伸
宣伝美術=松吉太郎
制作協力=J-StageNavi
協力スタッフ=岡崎真弓
制作=浜田和美
【協力】
劇団俳優座/タイムリーオフィス/ヴォーカル㈱/エレメンツ㈱/(有)アコルト/
(有)オフィス・エイツー/㈱サイプロダクション/風煉ダンス/芸映/㈱ジュネス/プランニング・クレア
【タイムテーブル】
5月26日(木)14:00 19:00
5月27日(金)19:00
5月28日(土)14:00
5月29日(日)14:00
※26日14:00 は公開ゲネ
【会場】
紀伊國屋ホール/新宿東口
[紀伊國屋書店新宿本店4F]
〒163‐8636 新宿区新宿3-17-7
℡03(3354)0141
「新宿」駅東口下車 徒歩5分
/地下鉄丸の内線、副都心線、都営新宿線「新宿三丁目」駅下車B7・B8出口
※開場は開演の30分前、受付は開演の1時間前です
※開演時間を過ぎますと、ご指定の席にはお座りいただけない場合がございます。予めご了承ください。
※未就学児は来場不可です。
【料金】
[全席指定・税込]
前売:4000円/当日:4300円
☆学割:2500円/☆公開ゲネ:2800円
☆チケットはローソンチケット以外でお取扱い
【前売開始】
2016年4月13日(水)
【チケット取扱い】
◎J-Stage Navi
03(5912)0840[平日11:00-18:00]
http://j-stage-i.jp/ ◎キノチケットカウンター[店頭販売のみ]
新宿駅東口・紀伊國屋書店新宿本店5F[10:00~18:30]
◎キノチケオンライン
https://www.kinokuniya.co.jp ◎ローソンチケット
0570-084-003【Lコード:31960】
0570-000-407(10:00~20:00)
http://l-tike.com/店頭販売Loppi(24時間販売/ローソン・ミニストップ)
◎有限会社オフィスワンダーランド 03(3368)2481
チケット予約フォーム
【主催・お問合わせ】
(有)オフィスワンダーランド
(一社)演劇集団ワンダーランド
TEL:03(3368)2481[平日9:30-17:30]
メール
info@office-wonderland.com